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 「……クロスボウの時速200km超えてんだぞ」
 「とってたね、パシって…」
 「バケモンじゃねえか。無敵だろ、この時代じゃ」

 司が立ち去った後、ぽつりぽつりと千空と杠が会話を始めた。

 「お姫様もよくあの状況で司を煽れたな。笑顔でバケモン煽るとか心臓に毛でも生えてんじゃねえか」

 司が立ち去った方向をじっと見つめていたAの背中に千空が声を掛けると、ふわりとAが振り返った。
 その顔は柔らかい笑顔が浮かべられている。

 「あら、怖かった?これくらいで気圧されるようじゃまだまだね。ハッタリでも余裕があるように見せておけば、相手は勝手に想像してくれるものよ」
 「こっちはそんなに肝据わってねえよ」
 「多分出来るのAちゃんくらいじゃないかな…」
 「訓練次第だと思うけどねぇ…。でも、ハッタリだけじゃ流石に霊長類最強の男は相手に出来ないわ。……これからどうするの?」

 Aに問われた千空は矢を拾い上げる。

 「…文明を進めるしかねえ。司を止める手はもうたった一つだ。人類史上最大の発明品──」
 「スマホか……?」
 「違う!好きだなスマホ」
 「銃火器?」
 「好きだな、それ。まぁ今回は100億万点くれてやる。銃─つまり、火薬を作る!!石器時代が200万年前、火薬の発明はごく最近で西暦700年頃だ」
 「西暦700年って最近?」
 「あ"?石器時代に比べりゃ最近だろ。…つまり俺らは199万8700年の文明を一気にワープするわけだ。唆るぜこれは!!」
 「……やっぱり炭酸カルシウムじゃなくても唆ってるじゃない…」



 小屋の土器を割って逃げた風を装い、A一行は箱根に向けて旅立った。
 自他共に認めるミジンコ体力の千空だが、コイツには負けないだろうという自信があった。
 しかし───

 「……おい、なんでお姫様が俺よりスタスタ歩いてんだ…」
 「バレエとワルツって結構体力使うのよ」

 男子高校生の自分が純粋培養のお嬢様に負けるとは思っていなかったのだろう、千空は愕然とした。

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設定タグ:Dr.STONE , 石神千空 , 夢小説   
作品ジャンル:アニメ
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御影ゆき(プロフ) - わたぁめ ?さん» コミュ障なので万年語彙力は瀕死ですが、そう言っていただけて嬉しいです。これからも頑張りますね! (2021年3月30日 7時) (レス) id: 22b9875599 (このIDを非表示/違反報告)
わたぁめ ?(プロフ) - 凄い … 語彙力が凄い … 応援してます ! 頑張って下さい ! (2021年3月29日 16時) (レス) id: 3d31fada56 (このIDを非表示/違反報告)
真白(プロフ) - ありがとうございます!SSも読ませてもらいますね! (2020年6月27日 12時) (レス) id: 3ab5c4a85e (このIDを非表示/違反報告)
御影ゆき(プロフ) - 真白さん» TwitterにもSS挙げてるので良かったらご覧下さいませ。アドバイスは出来ないかもしれませんが、真白さんの小説も読ませていただきます♪ (2020年6月27日 12時) (レス) id: 22b9875599 (このIDを非表示/違反報告)
御影ゆき(プロフ) - 真白さん» コメントありがとうございます。電子で漫画読みながら、ちょこちょこ書いてるだけで決して上手くはないですよー。オンラインを知らないのもあってアドバイスはあまり出来ないかと…。 (2020年6月27日 12時) (レス) id: 22b9875599 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:御影ゆき | 作成日時:2020年5月23日 20時

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