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順調に歩を進めていたコハクの足が縺れ、ぐらりと水瓶が傾く。それを駆け寄った千空がすかさず片手で支えた。
「ダメージ治りきってねえだろが。無茶やってくたばられたら、こっちが迷惑だ。貸しやがれ」
なんと男前なワンシーンだろう。
こんな優しさを見せられたら、多少の好意が生まれるところだけど───
バシャン!!
水瓶は倒れ、温泉のお湯が零れる。その横に千空も倒れる。
「君こそ無茶するな…」
千空は残念ながら逞しさは見せられなかった。
コハクは呆れ顔で倒れた千空を見つめている。
「この世界は俺以外全員ゴリラかよ。コハクに司に大樹によ……」
「ゴリラ!?雌ライオンに戻せ、まだマシだ！」
「論点そこじゃねえ」
「あら、わたくしと杠もゴリラじゃないわよ」
「杠はそうだとしても、お姫様は精神力はティラノサウルスじゃねえか」
「まあ、女の子に対してそんな可愛くない表現はいかがなものかしら。女の子は砂糖にスパイス、素敵なもので出来てるのよ」
「ほー…このコハクもか？」
コハクは……そうねえ。
「ハバネロとか入ってるんじゃない？」
「納得だ」
「何の話をしてるんだ君達は……」
温泉のお湯をもう一度汲むと、千空が滑車の材料でソリを作り、それで一気に斜面を下る。水瓶の上に座ったコハクはそのスピードに大興奮。
よくバランスとれるわね。体幹がしっかりしてるのかしら。
だけど、所詮は自然の材料。耐久性はお粗末なものであっという間に大破して、わたくし達三人は空中に投げ出される。
「……おい、大丈夫か？」
「…ええ、何とか。ありがとう、千空」
千空が咄嗟に抱き締めてくれたことで、土埃で汚れたものの、目立つところに傷は無さそう。
「着いたぞ、千空!!A!!ようこそ、私の村へ！」
コハクの声にそちらに顔を向けると。
「まあ……！」
そこには原始的ではあるものの立派な集落が存在していた。
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御影ゆき(プロフ) - わたぁめ ?さん» コミュ障なので万年語彙力は瀕死ですが、そう言っていただけて嬉しいです。これからも頑張りますね！ (2021年3月30日 7時) (
レス) id: 22b9875599 (このIDを非表示/違反報告)
わたぁめ ?(プロフ) - 凄い … 語彙力が凄い … 応援してます ！ 頑張って下さい ！ (2021年3月29日 16時) (レス) id: 3d31fada56 (このIDを非表示/違反報告)
真白(プロフ) - ありがとうございます!SSも読ませてもらいますね! (2020年6月27日 12時) (レス) id: 3ab5c4a85e (このIDを非表示/違反報告)
御影ゆき(プロフ) - 真白さん» TwitterにもSS挙げてるので良かったらご覧下さいませ。アドバイスは出来ないかもしれませんが、真白さんの小説も読ませていただきます♪ (2020年6月27日 12時) (レス) id: 22b9875599 (このIDを非表示/違反報告)
御影ゆき(プロフ) - 真白さん» コメントありがとうございます。電子で漫画読みながら、ちょこちょこ書いてるだけで決して上手くはないですよー。オンラインを知らないのもあってアドバイスはあまり出来ないかと…。 (2020年6月27日 12時) (レス) id: 22b9875599 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：御影ゆき | 作成日時：2020年5月23日 20時
