【第三十二話】 ページ36
「そういや旦那、最近桂がここに来ることありやせんか?」
「ヅラか?来ねーよ。」
なんかあったのか、と続ける銀時。
「最近動向が掴めねぇんでさァ。
なんでも江戸から出ているかも知らないってんで、
近々大きく動く可能性もあると見て情報収集ってとこでさァ。」
沖田は自分の玉子焼を食べ終え、Aの玉子焼を狙っている。
そんな話初耳だったA。
「なんでそういう大事な話、私に回ってこないんですか?
最近なんかおかしいですよ。」
玉子焼の皿を持ち上げながら文句を垂れる。
「俺は隊長、お前は副隊長。
別におかしな事はねぇだろィ。
隊長以上の任務もあるんでさァ。」
持ち上げた皿から最後の一切れを奪い取り、ひょいと口に放り込んだ沖田。
解せないという表情のA。
珍しく
家主を含む3人はどことなく違和感を感じていた。
食事も終わり、新八が後片付けを始める頃には時刻は13時半を回っていた。
「A、そろそろ行きやすか。」
「どこにですか?」
「デート。」
「デート!?」
沖田はやれやれといった様子で約束してたろィと続ける。
「旦那、邪魔しやした。昼飯もごちそうさまでした。」
銀時が乾かしていた昨晩着ていた着物。
着替えたAの手を引き、玄関へと向かった。
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やま - 次の話が気になります!!更新頑張って下さいね (2022年10月13日 17時) (レス) @page40 id: 0e3bc286c0 (このIDを非表示/違反報告)
いと(プロフ) - ☆さん» ありがとうございます!嬉しくて何度も読み返してしまいました笑ゆっくり更新していくので気分転換がてら読んでもらえたら嬉しいです☺︎ぜひまたコメントお願いします♡ (2022年9月4日 10時) (レス) id: 496eb1da56 (このIDを非表示/違反報告)
☆(プロフ) - とっても好きです。21話の夢主ちゃんの言葉が、単純で、重くて、強くて、読んでいて圧倒されました。更新の度にわくわくしながら読ませてもらってます🙇♀️無理はなさらず、頑張ってください💖 (2022年9月1日 20時) (レス) @page25 id: f76d03d4ec (このIDを非表示/違反報告)
いと(プロフ) - まつたけさん» ありがとうございます!最近一段と亀更新ですが楽しんで貰えると嬉しいです!またぜひコメントお待ちしてます☺︎ (2022年8月31日 13時) (レス) @page24 id: 496eb1da56 (このIDを非表示/違反報告)
まつたけ - この小説すごく好きです。 (2022年8月15日 19時) (レス) @page22 id: 796715c198 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:威杜 | 作成日時:2022年6月18日 2時