【第三十一話】 ページ35
「は〜、毎度わざわざ隊長以上のお迎えがあるとは。
よっぽど大事なんだね〜。」
昨晩酷い目にあった銀時は皮肉っぽく言葉を放つ。
「総悟さん、おはよーございます。」
居間に上がり込んだ沖田と目があって数秒。
「もうおはようなんて時間じゃねーだろィ。
飲み過ぎだ、未成年が大人ぶりやがって。」
Aの横に腰掛けていた銀時を押し退けて腰を下ろす沖田。
「いや君も同じようなもんじゃない??
酒の強さだけだったら多分Aの方が強いし…」
身をもって知った銀時は大の大人にして涙目である。
「うちのに相当やられたみたいですね、旦那。」
先程から
「いやこの子バケモンだよ…。
初めてであんな飲めるヤツ初めて見たわ。」
「はーいお昼できましたよー、座ってくださーい。」
いつもより大人数で囲む食卓。
机の上には炊き立てのご飯と湯気を立てる味噌汁、
黄色く焼き上がった玉子に子持ちししゃもと色とりどりな漬物が並んだ。
温かい家庭の朝ごはんのような献立は、
無論二日酔い2人に考慮したものだ。
自宅で姉に代わって炊事を担う新八は
万事屋でもよく気の利く主婦の一端を担っていた。
「Aさん、食べれるものだけで良いですからね。」
銀さんも、と付け加え手を合わせた。
「いただきます」
それぞれ箸を片手に食事をとる。
万事屋には珍しい、いつもよりほんの少しだけ、
華やかで賑やかな食卓だった。
✴︎
175人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
やま - 次の話が気になります!!更新頑張って下さいね (2022年10月13日 17時) (レス) @page40 id: 0e3bc286c0 (このIDを非表示/違反報告)
いと(プロフ) - ☆さん» ありがとうございます!嬉しくて何度も読み返してしまいました笑ゆっくり更新していくので気分転換がてら読んでもらえたら嬉しいです☺︎ぜひまたコメントお願いします♡ (2022年9月4日 10時) (レス) id: 496eb1da56 (このIDを非表示/違反報告)
☆(プロフ) - とっても好きです。21話の夢主ちゃんの言葉が、単純で、重くて、強くて、読んでいて圧倒されました。更新の度にわくわくしながら読ませてもらってます🙇♀️無理はなさらず、頑張ってください💖 (2022年9月1日 20時) (レス) @page25 id: f76d03d4ec (このIDを非表示/違反報告)
いと(プロフ) - まつたけさん» ありがとうございます!最近一段と亀更新ですが楽しんで貰えると嬉しいです!またぜひコメントお待ちしてます☺︎ (2022年8月31日 13時) (レス) @page24 id: 496eb1da56 (このIDを非表示/違反報告)
まつたけ - この小説すごく好きです。 (2022年8月15日 19時) (レス) @page22 id: 796715c198 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:威杜 | 作成日時:2022年6月18日 2時