それでも 、 君が好きだよ 。 【童磨、我妻善逸】

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「霹靂一閃」




雷の音が響き 、鬼の首はあっという間に飛んだ 。




初めて善逸に助けられた


あの日と同じだ 。




どうしてこんな所に … 。


あの日だってどうして私の家に来たんだろう 。






不思議だけど善逸はいつも


私が一番怯えてる時に助けてくれるよね 。




善逸 … 。





『 … なんで … 。善逸がここに … 』


「 … はっ」



刀をしまい目を開けたと思ったら
善逸は私のことを強く抱き締めた 。



「A！？ 生きてる ！？
ちゃんと生きてる ！？」



『えっ』



「生きててよかったよお … 」



そう言った善逸は泣いていた 。


ぎゅうううっと痛いくらい強い力で抱きしめられ
よかった 、 ほんとによかった 。 と何度も言う 。



「なんでこんな危険なとこ居んの！？
早く逃げよう ！ 俺死んじゃう ！」



さ 、 いこう ！
そう言って 、
私の手を引いて出口に向かおうとするが





『善逸 、 私はここから出れないよ』






善逸 、 私はずっと

貴方に会いたかったんだよ 。



ずっとずっと1人で御屋敷で
善逸との日々を何度も思い出して
何度も泣いたんだよ 。



ほんとに善逸のことが好きだったんだよ 。



今だって 、 安心感と懐かしさで涙が出そうになるし


きっと私の鼓動は高鳴ってる 。






でも 、




私は待ってる人がいるから



一緒には行けないや 。






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