.転入生の時間 3 ページ8
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その日も雨が降っていた。
和傘をさした私たち鬼殺隊の3人は
山の頂上に位置する旧校舎へとやってきた。
今日はまた転入生が来るらしい。
律の時はどうなることかと思ったけど、
今ではすっかりここに馴染んでいる。
『 ⋯あら、殺せんせー。おはようございます。
なぜそんなに膨張しているのですか? 』
殺「 雨の日は水気が⋯ 」
伊黒「 湿気取りに役立ちそうだな 」
無一郎「 最近屋敷の柱が腐ってきてるからって
そんな使い方はダメだと思うけど 」
『 それ改修工事しなくちゃいけないんですよね 』
殺せんせーがふやけているという話題から、
あっという間に屋敷の改修工事の話題になった私たち。
まぁ、安定ですね。
『 おはようございます。業は遅刻してないんですね 』
業「 おはよ。
俺だって毎日遅刻してるわけじゃないよ? 」
伊黒「 嘘をつくな。
出席簿で貴様のところだけ真っ赤だぞ。
“遅刻”の文字でな 」
業「 心外だなぁ 」
チャイムが鳴って、みんなは席に着いた。
そして、教室には先刻と変わらず
膨張した殺せんせーが入ってきた。
殺「 はい、みなさん。HRを始めます。
席に着いてください 」
律「 殺せんせー。
33%ほど巨大化した頭部についてご説明を 」
殺せんせーは軽く説明をしながら、
バケツの上で自分の顔を絞った。
ようやくいつもの顔に戻ったところで、
転入生の話に移った。
そういえば、先刻から少し遠くで
変な気配がするんですよね。
何もなければいいのですが。
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ここで大正コソコソ噂話!
伊黒「 師範は人の感情の“色”を見ることができるが、
それに加えて気配を感じることもできる 」
『“色”と違って常日頃から感じるので、
結構疲れちゃいます。
炭治郎の嗅覚や善逸の聴覚と同じ原理でしょうか 』
善逸「 俺らだってなりたくて
こんな体質になったわけじゃないのに、
みーんな俺のこと目の敵にするんだもん!!!
嫌になっちゃう!! 」
炭治郎「 善逸⋯その喋り方は⋯ 」
伊之助「 なんか寒気がするなぁ!! 」
『 伊之助⋯せっかく炭治郎が
オブラートに包んで言ってくれようとしたのに⋯ 』
伊之助「 オラウータンだかなんだか知らねぇが、
気持ち悪ぃ!!! 」
善逸「 ⋯⋯クソ猪頭ァァァァ!!!!! 」
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KAINkun - あの…イトナ君の触手は頭からですよ。茅野は首であってますけど… (2020年11月14日 19時) (レス) id: b78a3cc888 (このIDを非表示/違反報告)
みやび - 爆豪くんみたいな台詞があってちょっと嬉しかったですwこの小説めっちゃ好きです!これからも頑張ってください!! (2020年4月4日 15時) (レス) id: 195448bd53 (このIDを非表示/違反報告)
nogue - あっ神なんですね。わかります。(`・ω・´)好きです!これからも頑張ってください。 (2020年3月31日 18時) (レス) id: a847137800 (このIDを非表示/違反報告)
かふぇおれ - 面白いです更新頑張ってください! (2020年3月21日 12時) (レス) id: 675d13869e (このIDを非表示/違反報告)
目玉焼き(プロフ) - 面白いので頑張ってもらいたいとおおおおおお思いまーす!(面白いのでこれからも頑張ってください!) (2020年3月18日 9時) (レス) id: e9bd1f6a74 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:タピ岡義勇 | 作成日時:2020年2月29日 6時