. ページ34
.
『 ⋯どうやら俺の方が優勢だったみたいだな、愛美 』
愛美「 まだよ!!! 」
『 あと少しで夜が明ける。
そんな状態で戦っていいのか?
鬼同士である2人の戦いは、
結果的に本当の力比べとなった。
鬼の血が流れているとはいえ、
愛美は鬼の始祖だというのをいいことに、
体づくりやらを怠っていた。
そんな者が現役で暗殺と
鬼殺を兼ねているAに
易々と勝てるはずもなく、
Aが若干優勢で試合は終わった。
『 ⋯っ!? 』
「 悪ぃが愛美様はいただくぞ。
貴様のような卑劣な鬼に
触れられる筋合いはないからな 」
『 勝手にしろ。
俺はこいつに1ミリたりとも興味は湧かん 』
「 なんだと、っ⋯!! 」
『 ⋯早くしねぇとその頸ちょん斬るぞ、てめぇ 』
目に“上幻の参”と書かれた鬼は愛美を抱えて
琴の音とともに消えた。
前世でいう鳴女のような血鬼術の鬼がいるんだろう、
と考えたAは、
登りゆく朝日を見て目をすぼめた。
『 このまま消えれればいいのに⋯ 』
前世からAは守れなかった人が出る度に、
朝日を見る癖があった。
日に当たっても死なないのは、
Aにとって
伊黒「 師範、っ!! 」
『 ⋯小芭内、俺のことはいい。
まずは無一郎だ。その穴の中にいる。
ちょびちょび血は垂らしてたが、意識がねぇ。
今すぐ蝶屋敷に行け 』
伊黒「 しかし、師範は⋯ 」
『 俺のことはいいと言っただろ。
⋯俺は猗窩座のところへ行ってくる。
気晴らしに手合わせしてみる 』
口調とは裏腹に苦しそうな表情をした
Aを引き留めることは、
弟子である伊黒にも到底できなかった。
.
『 ⋯しのぶ、むいくんの容態はどうですか? 』
しのぶ「 傷はAのおかげで
すっかり完治しています。
しかし、目は覚ましていません 」
『 すみません。私が焦って救助要請しなかったから⋯ 』
カナエ「 気に病まなくていいわよ。
⋯それよりAは大丈夫なの? 」
『 私は鬼なので大丈夫ですよ。では、私はこれで。
もうすぐ期末試験が始まるので、
学校へは1日でも多く行っておかないといけませんから 』
.
467人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
KAINkun - あの…イトナ君の触手は頭からですよ。茅野は首であってますけど… (2020年11月14日 19時) (レス) id: b78a3cc888 (このIDを非表示/違反報告)
みやび - 爆豪くんみたいな台詞があってちょっと嬉しかったですwこの小説めっちゃ好きです!これからも頑張ってください!! (2020年4月4日 15時) (レス) id: 195448bd53 (このIDを非表示/違反報告)
nogue - あっ神なんですね。わかります。(`・ω・´)好きです!これからも頑張ってください。 (2020年3月31日 18時) (レス) id: a847137800 (このIDを非表示/違反報告)
かふぇおれ - 面白いです更新頑張ってください! (2020年3月21日 12時) (レス) id: 675d13869e (このIDを非表示/違反報告)
目玉焼き(プロフ) - 面白いので頑張ってもらいたいとおおおおおお思いまーす!(面白いのでこれからも頑張ってください!) (2020年3月18日 9時) (レス) id: e9bd1f6a74 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:タピ岡義勇 | 作成日時:2020年2月29日 6時