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『 ⋯どうやら俺の方が優勢だったみたいだな、愛美 』


愛美「 まだよ!!! 」


『 あと少しで夜が明ける。

そんな状態で戦っていいのか? 鬼の始祖さん(・・・・・・)よぉ 』




鬼同士である2人の戦いは、

結果的に本当の力比べとなった。


鬼の血が流れているとはいえ、

愛美は鬼の始祖だというのをいいことに、

体づくりやらを怠っていた。


そんな者が現役で暗殺と

鬼殺を兼ねているAに

易々と勝てるはずもなく、

Aが若干優勢で試合は終わった。




『 ⋯っ!? 』


「 悪ぃが愛美様はいただくぞ。

貴様のような卑劣な鬼に

触れられる筋合いはないからな 」



『 勝手にしろ。

俺はこいつに1ミリたりとも興味は湧かん 』


「 なんだと、っ⋯!! 」


『 ⋯早くしねぇとその頸ちょん斬るぞ、てめぇ 』




目に“上幻の参”と書かれた鬼は愛美を抱えて

琴の音とともに消えた。


前世でいう鳴女のような血鬼術の鬼がいるんだろう、

と考えたAは、

登りゆく朝日を見て目をすぼめた。




『 このまま消えれればいいのに⋯ 』




前世からAは守れなかった人が出る度に、

朝日を見る癖があった。


日に当たっても死なないのは、

Aにとって(かえ)って辛いと感じることもあったのだ。




伊黒「 師範、っ!! 」


『 ⋯小芭内、俺のことはいい。

まずは無一郎だ。その穴の中にいる。

ちょびちょび血は垂らしてたが、意識がねぇ。

今すぐ蝶屋敷に行け 』


伊黒「 しかし、師範は⋯ 」


『 俺のことはいいと言っただろ。

⋯俺は猗窩座のところへ行ってくる。

気晴らしに手合わせしてみる 』




口調とは裏腹に苦しそうな表情をした

Aを引き留めることは、

弟子である伊黒にも到底できなかった。




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『 ⋯しのぶ、むいくんの容態はどうですか? 』


しのぶ「 傷はAのおかげで

すっかり完治しています。

しかし、目は覚ましていません 」


『 すみません。私が焦って救助要請しなかったから⋯ 』


カナエ「 気に病まなくていいわよ。

⋯それよりAは大丈夫なの? 」


『 私は鬼なので大丈夫ですよ。では、私はこれで。

もうすぐ期末試験が始まるので、

学校へは1日でも多く行っておかないといけませんから 』





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KAINkun - あの…イトナ君の触手は頭からですよ。茅野は首であってますけど… (2020年11月14日 19時) (レス) id: b78a3cc888 (このIDを非表示/違反報告)
みやび - 爆豪くんみたいな台詞があってちょっと嬉しかったですwこの小説めっちゃ好きです!これからも頑張ってください!! (2020年4月4日 15時) (レス) id: 195448bd53 (このIDを非表示/違反報告)
nogue - あっ神なんですね。わかります。(`・ω・´)好きです!これからも頑張ってください。 (2020年3月31日 18時) (レス) id: a847137800 (このIDを非表示/違反報告)
かふぇおれ - 面白いです更新頑張ってください! (2020年3月21日 12時) (レス) id: 675d13869e (このIDを非表示/違反報告)
目玉焼き(プロフ) - 面白いので頑張ってもらいたいとおおおおおお思いまーす!(面白いのでこれからも頑張ってください!) (2020年3月18日 9時) (レス) id: e9bd1f6a74 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:タピ岡義勇 | 作成日時:2020年2月29日 6時

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