鬼殺しながら先生殺します。《弐》

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『 (渚の間合いに入った時点で

勝負は決まっていますね。

⋯ふふっ、馬鹿な男です) 』




体勢を崩した鷹岡の背後に渚は回り込み、

頸に短刀を当てがった。


対して、私の投げた刀は見込み通り、

鷹岡と渚に当たらない程度のギリギリの場所に刺さった。


そして、私も鷹岡の目の前に短刀を構える。




「 捕まえた 」『 ふふっ 』


「「「「 ⋯！！ 」」」」


渚「 ⋯⋯あれ？ 峰打ちじゃダメなんでしたっけ？ 」


殺「 そこまで！ 」




渚の持っているナイフを奪い取り、

殺せんせーはそれをむしゃむしゃと食べ始めた。


そして、みんなは私たちに駆け寄ってくる。




茅野「 あれどうやってやったの！？ 」


『 あ、あれというのは⋯？ 』


杉野「 投げた刀が正確な位置に刺さる⋯ってやつ？ 」


茅野「 そうそう、それ！ 」


『 あれは長年の勘です。渚がそういう戦法を

使ってくるだろうというのを見越しての作戦です。

おそらくこれで仲間が小芭内とかだと、

顔の真横とかに刺せてましたが、

さすがに素人相手にそれは厳しいかと⋯ 』


前原「 いや、すげーよ！

ありがとな、A！！ 」




ベタ褒めされて渚と2人照れていると、

荒く息をする鷹岡が私と渚の前に立った。


あの襲われた時のことを思い出しそうだから、

私は陽斗の後ろにさっと逃げましたけどね。




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