九話 不評男 ページ10
宇髄side
「言っとくがこいつはお前が思ってるようなやつじゃねぇ。諦めるんだな。」
「嫌よ!なんで貴方にそんなこと言われなくちゃなんないの!?」
「お前…いくつだ?」
「16よ!」
思ったよりも若く俺と年の差もある。というか俺嫁いるしどうやってもこの女とは付き合えねぇ……
「育ち盛りじゃねぇか!恋にうつつを抜かす暇あったら寝なさい!」
「お前は母ちゃんか。」
母親のような物言いに不死川が突っ込む。
「寝てるわよ!」
「寝ている時はお前の精神は生霊へと移る。脳は休めてねぇし実質お前は寝てねぇんだよ。不眠不休で宇髄のストーカーやってんだよ。」
「不眠不休のストーカー……」
パワーワード過ぎる。なんだそのめちゃくちゃ厄介な存在。
「こんなゴリラのケツ追っかけるぐらいなら家の手伝いするか勉強しろ!」
「誰がゴリラだゴラァ。太刀川頭潰すぞ。」
「ほら、聞いた?発想がお前はゴリラなんだよ。すぐ握力に物言わすところが。」
この男……この生霊の中から出たらぶん殴ってやる
「つーかストーカー幽霊。知ってんのか?」
「ストーカー幽霊じゃない!……何を?」
「こいつ嫁いんぞ。」
「え?」
すると途端に狼狽え始める女。なんだ知らねぇのか?
「お前の屋敷。嫁さんに頼まれて結界張ってんだよ。あの泣き虫な女がすがり付いて金渡してくるから仕方なくだがな。」
「……須磨か。」
そういやアイツ。幽霊とかそういう類のもん苦手だったな。
「嘘よ!そんな訳ない!」
「いやいや本当だって。なぁ宇髄?」
「あぁ、いる。」
「え?嘘??」
すると女の声音がもう理解不能とでも言いたげに疑問符を飛ばす。
なにか言おうとするが口を不死川に抑えられ喋れなくされる。
「な?この男やめといた方がいいって言ったろ?」
「えっ、でも…そんなの信じれない……」
「知ってるか?此奴、三人嫁いるぞ。」
「え!?三人?」
「あぁ、そんでもって全員美人で巨乳だ。」
何言ってんだこいつ。しかし女はあからさまに動揺し始める。
「こいつは男前だがその分女にモテるし遊郭の女にゃんかイチコロよ。」
「えっ遊郭?」
「それも知らねぇの?こいつは嫁さんを遊郭に売り飛ばしたんだぜ?なぁ、不死川?」
「あぁ、そうだァ。俺たちは止めたんだがな。」
やめろ!なんか俺とんでもねぇクソ男になってんだろ!
結局その後も二人による俺への不評を永遠に話していた。
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病葉 - ……………ってか五条悟ぅぅぅぅ (2020年12月26日 9時) (レス) id: 5950959ea4 (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - 最高に面白かったです!!! (2020年12月6日 19時) (レス) id: 739f2b6295 (このIDを非表示/違反報告)
味噌汁 - cvを中村悠一さんイメージにしてくださってありがとうございますm(_ _)m (2020年9月5日 21時) (レス) id: 66cf0f24ad (このIDを非表示/違反報告)
RE:0096 - ↓空気読まないコメント (2020年8月4日 15時) (レス) id: 6a54b9078c (このIDを非表示/違反報告)
RE:0096 - 弁護士と書いて実.弥と読むw (2020年8月4日 15時) (レス) id: 6a54b9078c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:AOI 3 | 作成日時:2020年3月15日 19時