霊柱は胡散臭い【鬼滅の刃】 (ページ43)

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四十二話被疑者ページ43

「まず不死川を殺してもおかしくない人物を上げていこう。」

「俺の知ってる限りでも百人くらいいるんだけど。」

「不死川の頭部に気配を消して攻撃出来る人物だ。」

「あ、そっか。」

というか別に殺人と決まった訳じゃないだろうに

「まずは……冨岡？」

「よし、そいつで決まりだ。」

「急いで刑を執行しに行くぞ。」

「待て待て待て待て」

成敗という名のいじめを実行しようとする二人を止める。こいつら、犯人を冨岡に決めつけてボコしに行く気だったな。

「まずは被疑者として上げるだけでまだ冨岡が犯人とは決まったわけじゃねぇだろ。」

「いや、奴が犯人だ。俺たちで散々あいつの悪口言って任務も奪って奴は昨日暇だったから十分不死川を殺す時間はある」

「いじめをされて精神的に病んでしまったという犯行動機もある」

「じゃあ殺されても文句ねぇだろ。いじめてた自覚あったんじゃねぇか。」

取り敢えず二人を落ち着かせ次の被疑者を上げていく。

「宇髄はどうだ？」

「宇髄は暴力クソゴリラだし腐っても忍だ。気配を消して不死川の背後から近ずき頭を殴打するのも可能だ。」

「探偵、ボロクソに言い過ぎ。」

「じゃあ宇髄もボコすか。」

「なんで被疑者の段階で全員刑が執行されてんだよ。」

もうちょっとちゃんと調べろよ。多分全員今のところ冤罪だろ。

「あとは……悲鳴嶼さんとか？」

「悲鳴嶼さんなわけないだろう？あんな正義感の強くて勇ましい鬼殺隊最強が不死川みたいなカス男を殺すわけが無い。」

「ちょっと探偵、なに私情挟んでんの？というかさりげなく被害者(実弥)をディスったよね？」

「悲鳴嶼さんは体格がいいから近ずいてきたら床が音を立ててすぐ分かるだろ。それに俺を殺す犯行動機もなければあの人は昨日は任務だ。犯行は不可能だァ。」

「なんで今まで全員を疑って問答無用で刑を執行しようとしてた癖に悲鳴嶼さんだとそんな完璧な推理すんだよ。」

扱いの差が酷すぎる。