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二話 霊媒師 ページ3

「久しいな、太刀川。」

「伊黒…お前どうやって入ってきた?」

「鍵が空いていた。不用心にも程があるぞ、それでよく柱が務まるな。」

「大丈夫。俺の家は対幽霊には完璧な防犯対策してあるから」




つーか、空いてても勝手に入ってくんなよと太刀川は思ったがいつもの事だし気にしないことにした。



「そんなことより太刀川…俺は今『一人』か?」

「筋骨隆々なおっさんがしがみついてんぞ。」

「早く!的確に今すぐ祓え!太刀川!」



伊黒は一瞬で青ざめ太刀川に縋り付く。これではどっちが幽霊か分からない。



「でも悪霊じゃねぇぞ。そんな無闇矢鱈にはらわなくたって死にゃしねぇーよ」

「お前に筋骨隆々のおっさんにしがみつかれる気持ちが分かるか!?」

「分かりたくねーよそんな気持ち。」




危害は加える幽霊ではないしほっといても問題ないが伊黒が煩いのでしぶしぶ祓う。



「まじですごい筋肉っすね。………え?あぁー小さい男性が好きなんすか?………へぇー乙女っすね。」

「乙女?筋骨隆々のおっさんの形容詞じゃないだろう。恋バナしてないでとっとと祓え太刀川。」




なんでも彼は心は乙女らしく道を歩いていた伊黒に一目惚れしたらしい。

にしても悪霊じゃなかったのが良かったほど彼は霊力も高く逞しい。




「もうこのおっさんお前の守護霊にしたら?」

「いいから早く祓え!」



泣く泣く彼を成仏させる。勿体ない。




「ふぅ…太刀川。御守りも頼む。」

「はいよ。ったく、これ本当は金取るんだからな。」

「感謝する。」



昔からそういった趣味の男性の霊に取り憑かれやすい伊黒は俺の手作りの御守りを携帯している。

なんせ此奴も引き寄せやすく初対面の時、此奴の背中には逞しい大男が五、六人乗っていた。





それを見て思わず伊黒に「お前男色?」と聞いて関節技を決められたのは今となってはいい思い出である。

三話 信頼性→←一話 胡散臭い男



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病葉 - ……………ってか五条悟ぅぅぅぅ (2020年12月26日 9時) (レス) id: 5950959ea4 (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - 最高に面白かったです!!! (2020年12月6日 19時) (レス) id: 739f2b6295 (このIDを非表示/違反報告)
味噌汁 - cvを中村悠一さんイメージにしてくださってありがとうございますm(_ _)m (2020年9月5日 21時) (レス) id: 66cf0f24ad (このIDを非表示/違反報告)
RE:0096 - ↓空気読まないコメント (2020年8月4日 15時) (レス) id: 6a54b9078c (このIDを非表示/違反報告)
RE:0096 - 弁護士と書いて実.弥と読むw (2020年8月4日 15時) (レス) id: 6a54b9078c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:AOI 3 | 作成日時:2020年3月15日 19時

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