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「ってことがあってね…」
昼休み、お弁当を食べながら先程の出来事を友達に話していると、突然私のお弁当からからあげが消えた。
「超テンパってたよな、お前」
ため息をつきたくなる声が聞こえて仕方なく反応してやれば、つまんだからあげを口に放り込む犯人はやっぱり深澤だ。
「うまっ」
「ちょっと、盗むな」
「いーじゃん減るもんじゃないし」
「いや減ってんだよ」
深澤のアホさにはたまについていけないけど、私たちのやりとりをみて笑っている友達にもたまについていけない。
「ほんと、仲良いね」
と、あまりにもよく言われるから、めんどくさくなって反論するのはもうやめた。
それを説明するのもめんどくさくて、そう言われた時に反論しない私をじっと見つめる深澤を無視するのも慣れてしまっている。
真面目な顔で何か言いたげに見つめるその表情から、何を考えているのか読み取るのはいつも難しい。
「深澤、岩本君呼んでるよ」
顔を見ずにそう言えば、「…おー」と言って去って行く。
それから、あ、と言って振り返ると何かを投げた。
慌てて掴んだ私の手の中に収まるそれは、小包のチョコレートで。
「からあげのお礼」とダルそうに背中を丸めながら岩本君のもとまで行ってしまった。
「…なんだそれ」
まぁ、チョコは好きだからいいけど。
たまに意味分かんないよな、と思いながら小包を開ける。
それを見ながらまたクスクスと笑っている友達を、私もまた無視をした。
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バンビ(プロフ) - 葉月さん» 葉月様、コメントありがとうございます。これからも楽しんで頂けるように頑張ります。これからもよろしくお願いします。 (2022年4月22日 16時) (
レス) id: 0059ecb2b1 (このIDを非表示/違反報告)
葉月(プロフ) - 本当に話一つ一つ大好きです。これからも応援しています！無理になさらないように自分のペースで頑張ってください♡ (2022年4月22日 15時) (レス) @page49 id: e15b346611 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：バンビ
| 作成日時：2021年12月4日 22時
