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「知らなかったとか言うつもり？深澤が一番分かってんでしょ！私に彼氏が出来た事ないことくらい！」
「…いや、まぁ…そうかなとは、思ったけど、」
「ふざけんな！だから好きな子にも振り向いて貰えないんだよ、告白もしてないくせにフラれた気になってウジウジチャラチャラ」
「っ、…るせぇ、」
「何しても自分が良ければ満足って？ほんっと最低！チャラ澤！あんな勘違いさせるような事しといて、勝手に避けて、どれだけ人の事傷付ければ気が済むのよっ、」
いつの間にか濡れていた頬も、「ちょーっと一回、落ち着こっか、ね？」と岩本君が間に入って来なければ、きっと気付かなかった。
深澤から顔を隠すように前に立って顔を覗き込む。
「どうする？俺帰った方が良い？」
困った顔で深澤に聞こえないように言う。
「ふっかがまたAちゃんの事傷付けないか、心配なんだよ」
「…大丈夫、ありがとう」
これ以上、どう傷付くって言うの。
たとえこの先元の関係に戻れなかったとしても、言いたい事は全部ぶちまけてしまえるなら、それでもいい。
「そっか」
「じゃあ、帰ろっかな」と優しく笑って深澤に向き直る。
「ウジウジもチャラチャラもしてないで、いい加減素直になれよ」
「…うるせぇよ」
岩本君が出て行けば、また静かになる教室。
「…傷付くって、なんでお前が、」
「好きな人に遊ばれて傷付かない女の子がどこにいんのよっ、」
本当に言いたかった言葉は喉につっかえたまま出なかったくせに、こんな風に形を変えて出てきてしまうんだから困る。
「…は、…え？」
抱かれたから情が湧くなんて、バカみたいって笑うつもり？
でも、しょうがないじゃない、好きになっちゃったんだから。
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バンビ(プロフ) - 葉月さん» 葉月様、コメントありがとうございます。これからも楽しんで頂けるように頑張ります。これからもよろしくお願いします。 (2022年4月22日 16時) (
レス) id: 0059ecb2b1 (このIDを非表示/違反報告)
葉月(プロフ) - 本当に話一つ一つ大好きです。これからも応援しています！無理になさらないように自分のペースで頑張ってください♡ (2022年4月22日 15時) (レス) @page49 id: e15b346611 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：バンビ
| 作成日時：2021年12月4日 22時
