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「……はぁ」














…好きだったなぁ。















あのサラサラな髪とか男らしい喉仏とか、爽やかな微笑みからは想像出来ないけど意外とガッチリしてる体格とか。















質の良い声もちょっと天然な所も、…あぁ、好きだったな。
















私の一年間の片想いは、ついさっき、呆気なく終わった。












たった一年だけど、私にとってはされど一年。













入学式、恋をした瞬間から毎日がキラキラと輝いて見えて、うん、切ないけど、とっても楽しかったんだ。

















同じクラスだと知った時、なんて運がいいのだろうと舞い上がっていたけれど、席替えも遠足の班も、尽く離れてしまったし、二年になってクラスが離れてしまったのは、やっぱり運が悪かったのだ。















このまま何もしないで終わってしまうのは嫌だ。














告白しよう。

















そう思い立った私は始業式が終わってすぐ彼を屋上に呼び出し、密かに抱いていた想いを伝えた。















『ありがとう。…でも俺、彼女がいるんだ』



















募りに募って伝えた想いは、この一言で儚く散った。
















…あぁ、何で知らなかったのだろう。


















彼はクラスの中心にいる人物で、誰からも好かれている事なんて知っていたのに。















そりゃあ、いるでしょう、彼女くらい。

















そもそも私の名前すら知らないんじゃないか、なんて。

















今更気付いたんじゃ、遅すぎる。
















接点などなかった私からの突然な告白にも驚く素振りを見せなかったのは、彼がモテる事を物語っている。
















それでも優しい彼は、『これからもよろしくね』と爽やかな笑顔を残して去って行った。



















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バンビ(プロフ) - 葉月さん» 葉月様、コメントありがとうございます。これからも楽しんで頂けるように頑張ります。これからもよろしくお願いします。 (2022年4月22日 16時) (レス) id: 0059ecb2b1 (このIDを非表示/違反報告)
葉月(プロフ) - 本当に話一つ一つ大好きです。これからも応援しています!無理になさらないように自分のペースで頑張ってください♡ (2022年4月22日 15時) (レス) @page49 id: e15b346611 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:バンビ | 作成日時:2021年12月4日 22時

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