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宮舘君が彼女と別れたと耳にしたのは、それから二ヶ月後の事だ。
“涼太くん、アユミちゃんと別れたらしいよ”
誰だったか、そんな話をしていたのをたまたま聞いてしまって、彼女が誰だったか、なんていうのもその時に初めて知った。
アユミちゃん。…可愛い子。
確か、二組だったっけ。
宮舘君は一組だから、クラス離れちゃったんだ。
だから別れちゃったのかな、なんて思っていれば私が宮舘君の事が好きだと知っている友達に、チャンスじゃん、とからかわれる。
「アユミちゃん、同じクラスの子に告白されてそっちに乗り換えたんだって」
「…へぇ」
「一年の時はあんなに仲良さそうだったのにねぇ」
言われてみれば、と振り返ってみれば、教室の真ん中で人に囲まれた彼の笑顔が輝いて見えたのは、私が恋しているからではなく、隣にアユミちゃんがいたからなのだ、と今思った。
「アタックしてみたら？」
「む、ムリだよ。私はもう見てるだけでいい」
そう言えば、友達はつまんなそうに唇を尖らせた。
見てるだけでいい、というのは半分本気で、半分嘘だ。
別れたからといって人気者の宮舘君にアタックするのは、敵を作らないようにと安泰を築いてきた一年が無駄になってしまう気がしたからで。
だけど、ほんの少し、彼女がいないなら話かけてみてもいいのかな、なんて思ったりもした。
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バンビ(プロフ) - 葉月さん» 葉月様、コメントありがとうございます。これからも楽しんで頂けるように頑張ります。これからもよろしくお願いします。 (2022年4月22日 16時) (
レス) id: 0059ecb2b1 (このIDを非表示/違反報告)
葉月(プロフ) - 本当に話一つ一つ大好きです。これからも応援しています！無理になさらないように自分のペースで頑張ってください♡ (2022年4月22日 15時) (レス) @page49 id: e15b346611 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：バンビ
| 作成日時：2021年12月4日 22時
