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「あ、いたふっか」
ふいに聞こえた声に、はっ、と振り返れば声の主は宮舘君で、今日も爽やかでカッコイイな、と思いながら見つめる。
「あれ、Aちゃんだ。珍しいね、一緒に食べてるの？」
「う、うん。そうなの、今日はたまたま」
「どしたのダテさん」
「現代文の教科書、借りたいんだけど…ある？いつも置いてあるのに昨日持って帰っちゃってさ」
「えー、俺ら今日授業ないから持ってないよ。あなたほんとたまに抜けてるよね」
「だよねぇ、照は？」
「俺も、ねぇな」
残念、とわかりやすくしゅんとする宮舘君が可愛いなと思っていると、あ、と声を出した深澤が私を見た。
「A持ってんじゃん？」
「あ、うん、確かあったはず…」
机の中を探れば簡単に見つかるそれは、きっと二人が持っていないなんて嘘だ。
「私ので良ければ、使う…？」
そう言えば嬉しそうに「いいの？助かる！」と目を輝かせるから、深澤にも岩本君にも嘘でしょ、なんて言えなかった。
「ありがとう！Aちゃん」
「ううん、全然」
放課後返しに来るね、と手を振る宮舘君に手を振り返しながら考える。
二人が置き勉しないはずがないのに、と。
いっつも何も入ってなさそうな潰れたセカバンを背負ってるし。
気を使ってくれたのかな、と思ったらありがたいから、いいんだけど。
ニヤけてしまいそうな口元を見られるのはちょっと癪で、誤魔化すようにお茶を飲んだ。
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バンビ(プロフ) - 葉月さん» 葉月様、コメントありがとうございます。これからも楽しんで頂けるように頑張ります。これからもよろしくお願いします。 (2022年4月22日 16時) (
レス) id: 0059ecb2b1 (このIDを非表示/違反報告)
葉月(プロフ) - 本当に話一つ一つ大好きです。これからも応援しています！無理になさらないように自分のペースで頑張ってください♡ (2022年4月22日 15時) (レス) @page49 id: e15b346611 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：バンビ
| 作成日時：2021年12月4日 22時
