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お昼休みに入り、教室がどんどん騒がしくなっていく。
びっくりしたのが、このクラスの方々は授業を受けるという概念がないらしく、
自分達の世界を造り上げて遊んでいた。
すごく居心地が悪くて、結栄の所に向かう。
廊下から結栄の姿を探し、一発で見つける。
さすが親友だ。
……ただ困ったことに、結栄は他のグループに混ざって大笑いしていて。
それに加え、他のクラスに入るのはよそ者特有のアウェー感がハンパない。
結論、入れない。
ひとりでもじもじしてるのも恥ずかしいからまた5組に戻る。
……うん、そうだよね、
ここは私のコミュ力を存分に発揮する所だよね!
見渡す限り卍しかいない気がするけどそんなこと考えたらなにもできないからダメよA。
勇気を出して教室の端にいる、比較的マトモそうなギャル×3に話しかけることにした。
『…あの、』
「おーい!橘!こっち来いよ!!」
3人に声をかける前に、後ろから呼ばれる声がした。
振り返ると、またニカッと笑い手招きをするシルク……くんがいた。
『…え、』
シルク「こっち席空いてるから、ほれ!」
近くのイスを引っ張って、自分の横に置き、バンバンと叩くシルクくん。
少し助かった気持ちでシルクくんの横に座った。
シルク「……あいつら、結構な問題児だから。関わるな」
シルクくんに耳打ちをされ、ゾッとした。
『えっ!はは…すいません迷惑かけて…ありがとうございます』
そう言うと頭をポンポンと2回叩かれた。
爽やか…この様子じゃモテるんだろな。
「シルク、知り合い?」
シルク「そうそう、さっき話しかけただろ」
そういうと彼らは"あ〜!"と声をあげた。
「そういや言ったわ」
シルク「そうだよお前に言われたんだから」
するとまた内輪で大笑いをする。
シルクくんを合わせて男4人、女2人のグループ。
性別関係なく仲良しで、単純に凄いと思った。
さっきまで居心地悪く感じてたけど、全然そんなことなくて。
はたから見たらタチの悪そうなヤンキー&ギャルグループだけど、1度内輪に入ってみたら印象変わる。
結局、私はそこでお弁当を食べた。
「お〜いシ、ル、ク〜♡」
シルク「あ、ダーマ達だ。行くわ」
廊下側の窓からひょっこりと顔を出したのは、メガネの人とおっとりした人。
…おっとりした人ってなんだ。
おそらく他クラスだろうが、シルクくん顔すごい広いな。
………うん、いい人そう。
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途時(プロフ) - 続き楽しみです!頑張ってください!! (2019年11月2日 17時) (レス) id: 0814d2269e (このIDを非表示/違反報告)
リサ(プロフ) - 続き楽しみにしてます!!!!!更新頑張ってください!!! (2018年12月7日 0時) (レス) id: 4cd3890c0e (このIDを非表示/違反報告)
誰かさん - とっても面白いです!更新頑張ってください! (2018年9月17日 22時) (レス) id: 8e8bb61906 (このIDを非表示/違反報告)
ハスキー。 - めっちゃおもしろいです!!続きは更新しないんですか? (2018年6月16日 12時) (レス) id: c4fec463c8 (このIDを非表示/違反報告)
コシヒカリF - つづき楽しみにしてます! (2018年4月5日 11時) (レス) id: 98b00a612e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:玖紺 | 作成日時:2018年3月6日 20時