一期side ページ34
一期side
最近Aの様子がおかしい
突然降り始めた雨から身を守るため傘をさして帰り道を歩きながらふと思った
会議中もぼぅ…としているのをよくみかける
あんなに明るい顔をしていたのに最近は浮かない顔をしていた
これは何かあったのでは…
相談に乗ってあげられれば良いのですが…
こういうのは鶴丸殿に…
いや、私だってAの役に立ちたいですな
彼はただの幼馴染であって、恋人ではない
ここは異変に気付いた私が動かなくては
明日早速聞いてみますかな
そう思い顔を上げると、人混みの奥に見慣れた背中を見つけた
それは数秒前まで考えていた人物であるAであった
私は走り出し、人混みをすり抜けながらAの背中を追った
よく見ると傘をさしていない
こんな雨の中傘もささないなんて！
私は走るスピードを上げた
時々人にぶつかり、すみませんと短く謝りながら夢中で走った
一「A！！」
Aの手首を掴むと、ビクッ！と反応してゆっくり振り向いた
「あ、一期…」
私の名前を読んだ彼女の声は弱々しく、目は少し赤く腫れていた
しかし、腫れていたのは目だけではなく、頬もだった
一「なにか……あったのですか？」
傘をAの方に傾けながら聞いた
「………、あ、ハハハ……今私、すごいブサイクだよね？いやー…恥ずかしいなぁ！」
一「何かあったのですか？」
はぐらかそうとするから少し語気を強くして聞いた
「………………何も無いよ」
一「嘘は言わんでください」
「ほんとに！！何も無いから……」
一「では、その頬と目の腫れは何ですか？」
「ﾋﾞｸｯ！ こ、これはそのー………転んで、痛くて、泣いて……」
一「はぁ………とりあえず、家まで送ります」
「え、だ、大丈夫だから」
一「その傷の手当をしないと……それに、傘持っておらんのでしょ？」
「大丈夫だから…」
一「だから、嘘は…」
「ほんとに！！！ほんとに！！！大丈夫だから！！！やめて！！」
そう言い残し、Aは走り去ってしまった
大丈夫なら……
なぜ、泣きそうな顔をしているのですか…
そんな顔……
あなたにはしてほしくない
そう思っているのに…彼女を追うことをしなかった私は愚か者だ……
せめて、無理矢理でも傘を持たせるべきであった…
なんと情けない………
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羅亥魅@文アル布教したい。(プロフ) - ウフフ、イジメグループノ皆さぁん ソコから先ハ 泥沼ダヨォソノママ溺れて○ね (2018年5月8日 0時) (
レス) id: f2314de1fa (このIDを非表示/違反報告)
鶴華月(プロフ) - 紅葉蝶さん» 応援ありがとうございます！彼らには頑張ってもらいますね！今後の展開をお楽しみください！！ (2018年5月1日 14時) (レス) id: 2acc915b67 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉蝶 - ヤバイ……いじめグループの仕打ちが気になって仕方ない！みかちー達頑張って！！更新頑張ってください！応援しています(`・ω・´)Ьｸﾞｯ (2018年4月30日 23時) (レス) id: 9cb858c548 (このIDを非表示/違反報告)
鶴華月(プロフ) - まりりさん» そう言ってもらえてほんとに嬉しいです！ありがとうございます！分かりました、これからいろんな人とのウフフな絡みの機会をたくさん書きたいです！ (2018年4月5日 0時) (レス) id: 2acc915b67 (このIDを非表示/違反報告)
まりり - 最近では、この小説を見るのが趣味です。本当に面白いです。できれば三日月か一期との絡みを増やしてください。(デートとか)これからも頑張って下さい。 (2018年4月5日 0時) (レス) id: e768f6c8c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鶴華月 | 作成日時：2018年1月21日 22時
