嵐？国民的アイドルユニットのことではないよ！！ ページ5
その日から私はほぼ毎日鶴丸のいるあの神社に通うようになった
来る日も来る日も通い、話をしたり、遊んだりして楽しんだ。最近の楽しみが鶴丸に会うことだった
そんなある日、鶴丸は初めて私に怒ったのだ
今日は嵐の影響で学校は休校。学校からは嵐が止むまで外出禁止とされた。
「暇だな〜」
今日は鶴丸に会えるかなー… 早く嵐止んでほしいな
そんなことを考えていた時
ｺﾞﾛｺﾞﾛ…ドッシャァァァン！！！
「きゃぁぁぁー！！！」
「大丈夫？！A！」
「ママァ… か、カミナリー！！」
「今の近くに落ちたわね。ものすごく音が大きかったもの…」
え？近く？もしかして… 鶴丸！！！
私はお母さんの目を見計らって家を飛び出し神社へと走った
山道はぬかるんでおり、雨も酷かった。しかし、鶴丸の身に何かあってしまったのではないかと想像するだけで恐ろしく、雷も気にせず走った
ようやく神社に着き、境内を見渡した
「鶴丸ー！！！！どこ？！鶴丸！！！」
いない
「ねえ！お願い！出てきてよ！つるm…」
その瞬間近くの木が倒れてきた
今ならまだよけられる。でも、足が、動かない…
も、もう、無理………
衝撃を覚悟したが、私の体には痛みはなく、木は目の前で倒れていた
「あ…れ？」
いつの間に避けたんだろう
ふと気がつくと私の右腕に温もりを感じた
右腕には誰かの手が掴まれており、その手を目線で追うと鶴丸がいた
「つ、鶴丸！！いた！良かった〜！無事だったんだね！あ、神社大丈夫？！雷落ちてない？ねえ、鶴丸！」
「A」
ビクッ！
今まで見たことないお顔と聞いたことのない低い声で、ほんとうに鶴丸なのか疑うくらいだった
彼は怒っているのだ
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作者名：鶴華月 | 作成日時：2017年11月25日 22時
