にじゅうはち ページ28
「ねーえ、そろそろ寝たいんですけど、、、」
「やーだ」
わたしの膝を枕にしてお腹に顔を埋めて動かなくなった。もうたぶん30分はこのまま。紅白も、カウコンもあって疲れ果ててもう寝たいのに、この状態だから移動もできない。
拗ねてるのはわかるんだけどなんでこうなっちゃったのか分からなくて、心当たりもないからずーっとこのまま。
「たかくん？ねむたいよ」
「おれだって眠たい」
「じゃあ寝ようよ、明日もお仕事でしょ？」
「そーだけど」
「たかくん」
頭退けてよーって赤くなった髪の毛を撫でる。何回ブリーチしてもこんなサラサラなのはなんでなの。わたしの髪の毛なんて、インナーカラー入れるのに1回ブリーチしただけで傷んでそれはもう大変だっていうのに。
「、、、Aさ」
「うん？」
「海人とあんな仲良いんだ」
「かいと、ってどの？」
「キンプリの」
「あ〜！海人ね！」
「うん、中学も高校同じでね、あ、でもね、海人の方が1つ歳上なんだけど」
「岸だって距離近すぎるし」
「そうかな？岸くんとはずっとあんな感じだよ」
「岸は初恋なんでしょ？」
「言ったっけ？」
「言ってた」
プニプニのほっぺたをムーッて膨らませて見上げてくる。気に入らないみたい。、、、やきもちだ。
「それにメンバーなんて彼氏くらい近いじゃん、京本くんなんてバックハグみたいになってた」
「そうだっけ」
「、、おれのかのじょじゃん」
なんとか聞き取れたくらいの小さな声。
「わたしたかくんの彼女だよ」
「うん」
「ごめん、次から距離感とかもうちょっと考えるね」
「そうして、おれの心臓何個あっても足りない」
今日何回もやばっておもった！なんてだいすきな大きな手のひらでわたしの手をキュッて握る。
「疲れてるのに邪魔してごめんね、寝よっか」
ついさっきまで拗ねてます！って感じの顔してたのに満面の笑みを浮かべて勢いをつけて立ち上がるたかくんに続いて、わたしも立ち上がる。
「かわいいかわいいおれのお姫様ベッドに案内します！」
「へへ、ありがとうございます！」
手を繋いだまま、2人並んで寝転がる。
たかくんはいつも通り少し離れた場所に寝転んでいて、お布団をバサバサと直してて、もう寝るっぽい。枕の位置も調節してるし。、邪魔しちゃって申し訳ないけど、
「たかくん」
「どーした？」
「今日ぎゅうして寝たい、寝る前にちゅうもしたい」
「ひゃー、やだもうかわいい、えっちもしちゃう！」
「えっちはしない！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 187人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ねぎ(プロフ) - ゆきさん» ゆきさん！終わらせてみました！ありがとうございます〜(; ;)わたしも恋しくなってきたので、またいつかこの2人でお話を書けたらなと思います！読んでいただきありがとうございました！別作品もよろしくお願いします！ (2022年6月21日 8時) (
レス) id: ad33ce073d (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - ついに終わってしまわれたのですね…！！！バタバタしていて、読むのが遅くなり、最終回とても寂しいです… 。もしまた機会があれば、続編等ご検討ください…！！！別作品の更新も楽しみにしております！ (2022年5月22日 22時) (レス) @page50 id: a9e1723e86 (このIDを非表示/違反報告)
ねぎ(プロフ) - 由乃（よしの）さん» わー！ありがとうございます！！！楽しんでいただけるような続きを書けるようにがんばります！！ (2022年1月11日 1時) (レス) id: 8a17a4a235 (このIDを非表示/違反報告)
由乃（よしの）(プロフ) - きゃあーたかくんがあああ！ 続き楽しみです！！ (2022年1月10日 21時) (レス) @page33 id: a4b9ddb561 (このIDを非表示/違反報告)
ねぎ(プロフ) - はなさん» え〜！ありがとうございます！！これからもバンバン出します！！！ (2022年1月8日 0時) (レス) id: 8a17a4a235 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
