じゅうよん ページ14
わたしが寝ぼけてしまって、お昼すぎに起きたオフの日。起きたらなんだかたかくんが何かいいことがあった後みたいにヘラヘラしていて。少し反応に困った。
「ドライブ行こうよ」
「いく！」
「Aどこ行きたい？」
「たかくんは？」
たかくんっていつもわたしの行きたいとこに連れて行ってくれて食べたいものを食べさせてくれて。
やりたいことに付き合ってくれて。もちろん文句は無い。幸せな悩みだってことくらいわかってるけどわたしがしたいことしかしてくれないのはなんでだろうって思っていて。
たかくんがしたいことは？なにかを見掛ける度にこれたかくんとやりたい！とか行きたい！とか食べたい！とか思うのはわたしだけなのかな。
「おれはー、うーんそうだな」
少し悩む仕草を見せて。
わたしはたかくんと行きたいところなんてたくさんあるから、海も行きたいしあの山が夜景綺麗に見えるらしいから行きたいだとかあの川が綺麗だから行きたいとか。あそこの花畑が今満開だから一緒に見に行きたいとか。すぐに出てくるのに。
たかくんはそういうのないのかな。
ほんとうはわたしと一緒にいても楽しくないのかも。
初めてキスをしてくれた日だって、一緒に住もうって言ってくれた日だって、自分のことすきだって顔する女が他の人に取られるのが嫌だっただけだよね。小さい子がおもちゃを取られて怒るのと一緒。
「、ドライブ、やめる」
「え？」
「今日はだらだらしよう？」
たかくんを変なことに付き合わせてしまうのが申し訳なくなって。無理矢理笑顔を貼り付けてみる。これでもアイドルだからさ、笑顔は得意だよ。
わたしの突然の気まぐれにもそっか、と笑ってくれたたかくん。やっぱりほら、行きたいところなんてなかったんじゃないかな。誘ってくれはしたけど実は乗り気じゃなかったのかも。
ゲームをしたり、お互いに本読みに付き合ったり。
そんなことをしていればあっという間に陽は傾いて部屋の中にオレンジの光が差し込んでくる。
「A、外出る支度して？」
はやくはやく、って何故かせかしてくるから、慌てて鞄に必要なものを詰め込むと、一緒に地下の駐車場まで歩く。
「どこ行くの？」
「ん？」
どこだと思う？なんてはぐらかされて。
少し緊張しながら助手席に乗り込む。
「忘れられちゃ困るんだけどさ」
「ん？」
「おれ、めっちゃAのことすきだからね」
運転席から身を乗り出してキスをされて。
きっと、全部お見通しなんだ。
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ねぎ(プロフ) - ゆきさん» ゆきさん！終わらせてみました！ありがとうございます〜(; ;)わたしも恋しくなってきたので、またいつかこの2人でお話を書けたらなと思います！読んでいただきありがとうございました！別作品もよろしくお願いします！ (2022年6月21日 8時) (
レス) id: ad33ce073d (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - ついに終わってしまわれたのですね…！！！バタバタしていて、読むのが遅くなり、最終回とても寂しいです… 。もしまた機会があれば、続編等ご検討ください…！！！別作品の更新も楽しみにしております！ (2022年5月22日 22時) (レス) @page50 id: a9e1723e86 (このIDを非表示/違反報告)
ねぎ(プロフ) - 由乃（よしの）さん» わー！ありがとうございます！！！楽しんでいただけるような続きを書けるようにがんばります！！ (2022年1月11日 1時) (レス) id: 8a17a4a235 (このIDを非表示/違反報告)
由乃（よしの）(プロフ) - きゃあーたかくんがあああ！ 続き楽しみです！！ (2022年1月10日 21時) (レス) @page33 id: a4b9ddb561 (このIDを非表示/違反報告)
ねぎ(プロフ) - はなさん» え〜！ありがとうございます！！これからもバンバン出します！！！ (2022年1月8日 0時) (レス) id: 8a17a4a235 (このIDを非表示/違反報告)
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