じゅうはち ページ18
「今日のAまだトレンドにいる」
わたしの膝を枕にして寝転がったたかくんはSNSのトレンドをスクロールしながら面白くなさそうに呟く。
「なんで?」
「斉藤A色気マシマシキャンペーンだったってさ」
「へへ照れるね」
「てかさ衣装がこれ際どすぎ、作ったの誰」
完全に拗ねてるたかくんはプクーっとほっぺたを膨らませて。
ただでさえかわいい形の顔がさらにかわいい形になって。たかくんのご両親に感謝。とてもありがとうございます。
かわいいからいいんだけど、拗ねたままなのはちょっとだけ面倒で。やっぱりほら、彼氏には笑っててほしいでしょう。
「色気マシマシキャンペーン、なんてさ」
「なに」
「マシマシって漢字で書いたらどうなるか知ってる?」
「増える増えるでしょ、、、、あ!」
膨れっ面から一点、グフフと笑うたかくんは勢いをつけて起き上がった。
「今ほど自分の苗字に感謝したことない」
横から逞しい腕が伸びてきてぎゅうと抱き締めてくれる。
嬉しそうに緩むほっぺたがどうしようもなくかわいくて、愛おしくて。
「、え、?」
「ンへ、ちゅうしちゃった!」
「ずるい!おれもしたい!」
ほっぺたを大きな手のひらで包まれて、至近距離で見つめられる
「どう?イケメン?」
「うん、すごく」
「ンフ、知ってる」
「ちゅうは?」
「どこにしてほしい?」
してほしいとこにしてあげる、と言いつつも首筋に唇を添えてきて。
「っ、ゃ、」
「やだ?首じゃない?」
「耳ならいい?」
「耳は弱いから、」
「知ってる」
身体を捩って逃げようとするけどたかくんの強い力にはかなわなくて。
耳の縁をはむ、とされた。
「ひゃ、」
「フフ、かわい」
「あー、、、、おれのってしるしつけたい」
だめ?なんて見上げられて。
ほらもう心臓びっくりしちゃって大きな音立ててるから。
たかくんにも聞こえてるんだろうな。
「みえないとこね」
「へへ、じゃあここね」
部屋着のボタンを2つ、外して。
たかくんにしか見せない肌の部分に、強めに吸い付かれる。
チクリとした痛みが走ったすぐ後に満足そうな顔のたかくんと目が合って。
「これも色気マシマシキャンペーンの一環になる?」
「なんで?」
「見えるとこの痕より、見えないとこのほうがやらしくね?」
「、ばか」
貶したのに嬉しそうな顔をしたたかくんに連れられてなだれ込んだベッドでの夜はたぶん今までで一番長い夜だった。
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ねぎ(プロフ) - ゆきさん» ゆきさん!終わらせてみました!ありがとうございます〜(; ;)わたしも恋しくなってきたので、またいつかこの2人でお話を書けたらなと思います!読んでいただきありがとうございました!別作品もよろしくお願いします! (2022年6月21日 8時) (レス) id: ad33ce073d (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - ついに終わってしまわれたのですね…!!!バタバタしていて、読むのが遅くなり、最終回とても寂しいです… 。もしまた機会があれば、続編等ご検討ください…!!!別作品の更新も楽しみにしております! (2022年5月22日 22時) (レス) @page50 id: a9e1723e86 (このIDを非表示/違反報告)
ねぎ(プロフ) - 由乃(よしの)さん» わー!ありがとうございます!!!楽しんでいただけるような続きを書けるようにがんばります!! (2022年1月11日 1時) (レス) id: 8a17a4a235 (このIDを非表示/違反報告)
由乃(よしの)(プロフ) - きゃあーたかくんがあああ! 続き楽しみです!! (2022年1月10日 21時) (レス) @page33 id: a4b9ddb561 (このIDを非表示/違反報告)
ねぎ(プロフ) - はなさん» え〜!ありがとうございます!!これからもバンバン出します!!! (2022年1月8日 0時) (レス) id: 8a17a4a235 (このIDを非表示/違反報告)
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