No.8 ページ8
とりあえずもう一人の北斗の正体は置いておくとして、本当に北斗が人を殺めているのか確認する必要がある。
『、、、30日後まで待ってみる?』
「それで俺が人を殺すか見るってこと?」
『そう。』
「それでほんとに殺しちゃってたら余計な命が一人また減る。」
『だったら私が止めに行く』
「俺がAを殺したらどうするの?」
『愛してる人に殺されるならそれはそれで本望だよ。』
「もう一人の俺にことがAが愛しているかなんかわかんない」
『でも、今の北斗は私の事愛しているでしょ?もしもう一人の自分が誤って私を殺したら。気付いたら泣き叫ぶでしょ。それならいいの。事実松村北斗の手で殺されて、松村北斗の手で汚されるなら。松村北斗がそれで悲しんでくれるなら。』
「A......。」
『やってみよう?』
「......一つだけ約束して。俺がAを殺しそうになったらすぐ俺の腹を何かで刺して。というか、殺して。必ず。俺はAと一緒に死にたい。一人で豚箱にいるなんて嫌だ。」
『天国で幸せに暮らそう?ってこと?なんか小さい子の将来の約束みたいだね。』
私は、この状況で何を言ってるんだろう。冷静な自分に一番自分がびっくりしている。でも不思議と北斗なら怖くない。北斗となら生きていける。そう思った。思ってる。
「あ、おれもし人殺してたら天国行けないかも。」
『もう一人の北斗が地獄にいくだけだよ。北斗そのものは天国にいるよ。』
「30日に一回だけ地獄に行っちゃうんだね、俺。」
『じゃあ私がその時もついて行ってあげるよ。』
死 についてパートナーと語り合うなんてもっと先のことだと思ってた。でも今死について話してるから人生何がいつ起こるかなんか笑ない。
だって昨日、北斗に抱かれている時、この人が二重人格の殺人犯だなんて。思ってなかったもん。
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作者名:Lee | 作成日時:2020年5月25日 20時