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No.14 ページ14

ピンポーン







無機質な音のインターホンがなって現実に戻される。
扉を開けると警察、この前私が事情聴取された時の警察だ。



すっぴんで髪の毛もボサボサ、オマケに泣き腫らしたあとの腫れた目と滴り落ちる鼻水に警察は一瞬びっくりした顔をしてその後私の目をじっと見つめた






嫌な人だな、この人。









『あの時知ってたんですか?』



警察「あのとき、って?」



『私に、物騒な事件が起きてるって教えてくれた時。』



警察「知ってた、って何を?」



『彼のこと。私は世界で一番愛してる彼のこと。』



警察「あぁ、知ってたよ。冷血非道の殺人鬼ってことだろ?」








違う









北斗はそんなのじゃない。









もう一人の北斗が酷いだけであの人は酷くなんかない









北斗は、、、北斗は、、、





『そんな人じゃない!』





大きな声を出してしまってただでさえ警察が部屋の前にいるってだけで隣のおばさんに好奇の目で見られているのに余計好奇心をつついてしまった。





『にじゅうじんかく、ってやつなの。』





警察「ははっ、映画じゃあるまいし。」





『30日に1日だけ違う人が出るの。』





警察「狼人間じゃあるまいし(笑)」






『あの人はどうなるの......』





警察「残念だけど日本はほとんどの場合2人以上殺したら死刑なんだ。」




淡々と告げる警察はまるで余命宣告をする医師のよう。医師が冷血に見えるのはこういう原理だったのか。



『意思のない殺人の刑罰に問うんだ。』





警察「っ......じゃあもう一人の君の恋人を死刑にするかい?物体は君の恋人なんだよ!」




痛いところをついてしまったのか大声を出す警察。






私も痛いところをつかれてしまった。




恋は盲目 なんて言うけれど本当に盲目だったんだ。




そうだ、もう一人の北斗の物体も私の愛する優しい北斗なんだ。

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設定タグ:SixTONES , 松村北斗 , SnowMan
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作者名:Lee | 作成日時:2020年5月25日 20時

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