恋愛相談所３ ページ19
あれから私は、場地さんにずっと恋愛スペシャリストの如く語っていた。
『ありがとうは素直に言うこと』
『女の嘘は許すのが男だ(名言)』
『てか、ぶっちゃけ巨乳派？美乳派？』
こんな事を永遠に言っているうちに、彼は段々と疲れた表情になっていった。
今まで"あー"とか"へぇ"とか適当に相槌を打って聞いていた場地さんだが
流石にしびれを切らしてベンチから立ち上がり、スタスタと帰り始めたのだ。
そして通称KY村山はすかさず彼の後を追いかける。
『あ、場地さんの好きなタイプってなんスか？もしかして意外と年上とか』
「分かった、分かったからもう着いてくんな。後、お前普通に恋バナしに来てるだろソレ」
そう言って場地さんは焦ったように歩くスピードを早める。
やべ、恋愛スペシャリストいつの間にか破棄してたわ。
そうそう、私は場地さんと恋バナしたいお年頃〜！
猫なで声でそう言って彼の隣にグイッとくっつくと
「オイ、離れろや」
ガチトーンで言われたので流石に離れた。
激おこじゃん、怖っ。
『させん、調子のりました』
「……チッ」
追加の舌打ち。
私がペコっと謝ると場地さんは、これまた大きな舌打ちをして私を睨んできた。
何でそんな怒っているのかな。
思春期ってやーね。
「……あ、圭介？」
突然、背後から女性の声がして咄嗟に振り返る。
すると買い物袋を持ったとても美人な女の人の姿が。
「……か、かーちゃん！？」
『え…！？』
そして場地さんの言葉を聞いてフリーズする。
な、なんだと！？場地さんのお母様だ！？
めっちゃ若い、お姉様かと思ったわ。
衝撃の出来事に狼狽えていると、場地さんのお母様が口を開いた。
「あなたもしかして村山ちゃん？」
『え、あ……そうです！はじめまして』
わお、なんかお母様に認知されとる。
さっき、焦って挨拶して滑舌がめちゃくちゃ悪くなった。
泣きたい。
「圭介から聞いてんよ。頭が良くて、面白くて、凄く可愛い友達がいるって」
そう言ってお母様はクスクスと笑った。
「お、オイ！勝手に…！」
場地さんはどこか恥ずかしそうにして、あたふたとしていた。
『あぁ、泣ける』
場地さんが私の事こんな風にお母様におっしゃっていたなんて。
感動で思わず涙が出た。
すまんな、場地さん今日で恋愛相談所は閉店だ。
君はもうこのままでいいよ。
彼には恋愛という定義なんて堅苦しいもの必要なかったみたいだ。
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光と慈雨(プロフ) - テンさん» あ、気づきましたか！ (2021年9月11日 7時) (
レス) id: 51906293e9 (このIDを非表示/違反報告)
テン(プロフ) - 本編の方とかこの番外編見て思ったのですが、もしや作者さんクリー〇ハイプ好きですね？ (2021年9月10日 22時) (レス) id: 75ef3128fa (このIDを非表示/違反報告)
れん - リクエスト受けていただきありがとうございます！もう1つリクエストなんですが、ココくんに照れてほしいです！ (2021年9月8日 16時) (レス) id: 9da8997a87 (このIDを非表示/違反報告)
riri(プロフ) - 誤字が多くてすみません。 (2021年9月7日 20時) (レス) id: 64da3cbeaf (このIDを非表示/違反報告)
riri(プロフ) - せてもらってます！！夢主ちゃんが好きすぎて本編もifも毎日読み返してます！！それでダメ元で一つリクエストしたいのですが、、フィリピンマイキーに会ってしまった夢主（マイキーと同い年）に会いに行くみたいな設定で書いていただけないでしょうか！！ (2021年9月7日 20時) (レス) id: 64da3cbeaf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：光と慈雨
| 作者ホームページ：http:// http://uranai.nosv.org/gen.php/novel/
作成日時：2021年8月28日 17時
