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GIRLS ページ9

いつものように一連の作業(総長と副総長に絡むこと)を終えると私は本題に入った。



『タケミチくぅん、その女の子って前にタケミチくんが言ってた彼女?』


タケミチにニヤニヤしながらそう聞く。


「そうですけど、何ですか?」


彼は、私の様子を見て少し警戒したように身構えた。


彼女を隠すように、タケミチは前に出てくる。


どうせ自分の彼女が、私に取って喰われそうで心配してんだろ?


よっぽど彼女大事にしてんだな。



『ねぇねぇタケミチくんの彼女さん、あなたとお友達になりたいなぁ……名前教えて?』


「ちょっ、Aさん!」



そんな警戒心丸出しのタケミチを無視して、アイツのヨメの手を引っ張っぱる。



「大丈夫だよ、タケミチくん!私もAさんとお友達になりたいし!」


『嬉しい!』


「ヒナ……でもその人は!」




お前、ごちゃごちゃうるせェな。


テメェのヨメが、私の事いいって判断したんだからそれでいいだろ。


ちょっと黙ってて?


内心そんなことを思いながらタケミチに無言の圧をかけると、アイツはすっかり大人しくなった。


「橘日向です。よろしくねAちゃん!」


『マジで可愛いねヒナちゃん。よろしく〜!』



ヒナちゃんを引き寄せて、"ギュッ"と思いっきり抱きしめる。


「へっ、ちょっ……恥ずかしいよ!」



と私の腕で少し抵抗してきたが、彼女の後頭部をガシッと抑えると耳まで真っ赤にさせて大人しくなった。



「やめてくださいAさん!ヒナから離れろ!」


『え〜、何でぇ?もしかしてぇ……タケミチくん嫉妬?』


ニヤつく口角を抑えて怒ってるタケミチにそう言うと、突然暴れだした。


「いい加減にしろよ?アンタの秘密ここで全部バラしてやる!」


「オイ、落ち着けよタケミっち」



暴れて、私に飛びかかってきそうなタケミチを近くにいた三ツ谷が止めた。


おいタケミチ!クソださいぞ!



「いきなりどうしたんだよ、佐藤さんに怒るなんてらしくねぇじゃん」


「違うんすよ!皆は知らないからそんな呑気なこと言って」


焦ったように、私のことを指さすタケミチ。



しかし、私の本性を知らない幹部の人らは怪訝そうな表情で彼を見つめる。



そして、皆に理解してもらえないタケミチは段々と涙目になっていった。


『えぇ〜、どうしちゃったの?』


わざとらしく焦っているタケミチの元へ近づいて上目遣いをすると普通に睨まれた。


いや、ごめんって。

ほんの少しだけ反省するよ?

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のの - 三途出たら面白そう (2023年4月26日 23時) (レス) @page9 id: 45d6e93948 (このIDを非表示/違反報告)
りな - 三途も出て欲しかったです (2022年12月18日 14時) (レス) @page8 id: d85abe7ad7 (このIDを非表示/違反報告)
奈々子 - ヒプマイバージョンも作って欲しいです飴村らむだにあわせたらぜったいおもしろそう (2022年7月31日 10時) (レス) @page15 id: 2f5361bf3f (このIDを非表示/違反報告)
M - ぶりっこかーうわぁって思いながら読んでみたら5ページ目で惚れましたありがとうございます (2022年6月30日 2時) (レス) @page5 id: 0bd2a9d625 (このIDを非表示/違反報告)
ぽいんせちあ(プロフ) - あ"ーーーー!!!気になるぅ!!!! (2022年6月19日 18時) (レス) @page47 id: 2e29fc010d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:光と慈雨 | 作者ホームページ:http:// http://uranai.nosv.org/gen.php/novel/  
作成日時:2021年9月21日 22時

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