栞 ページ8
『昨日、メイドカフェでバイトしてることバレちまったけど仕方ねぇか』
そんな事を独りごちりながら、コンビニに向かって歩く。
場地も松野もバカ道も私の事、普通に嫌ってるからもうあの店には来ねぇだろ。
若干の安堵感に覆われながら、空を仰いだ。
暫く歩いたところで、いつもの近くの神社に目を移す。
『……集会か』
コンビニの近くの神社でアホみたいに騒がしくしてる東卍の連中を見かけて、私は足を止めた。
こんな夜遅くにギャーギャーと猫みたいにうるさくして、迷惑な奴ら。
なんて自分のことは棚に上げといてそんな事を思う。
よく見りゃバカ道もいるじゃねぇか。
てか、あの女誰だ？
タケミチと楽しげそうに話してる女を凝視する。
ピンク色の髪の毛の小柄の少女はとても可愛らしい雰囲気を纏っていた。
『ふぅん、あれがバカ道のヨメかよ』
少し自分の心の中にある何かが疼いて、ちょっかいをかけに私は神社へと向かった。
『皆〜、こんな遅くに集まって何してるのぉ？』
神社の境内に入り、幹部が集まっているところに小走りでちょこちょこと近づいてそう言うと
「……げっ！」
と全員が振り返って、声を出した。
化け物を見るかのように後退りをして、冷や汗をかいている。
そんな幹部とは対照的に他の東卍の隊員(モブ)達は、私を見るなり目をハートにさせて近づいてきた。
きゃ、やっぱり私ってモテるぅ。
『ふぇ、どうして皆そんな顔赤くさせてるのぉ？』
指を自分の口元に持っていき、コテっと首を傾げるとモブ達は鼻血を出して倒れた。
でも隊長やら副隊長やらの東卍幹部にはこの技が効かない。ぴえん。
というか寧ろ、ゴミを見る目で私を見てくる。
この人達の反応が面白いから、もっと虐めたくなるんだよね。
謎に加虐心が掻き立てられて、自分は少し変人なのかもしれないと今頃思い始めた。
『マイキーくぅん、久しぶり！暫く私に会えなくて寂しかったでしょ〜？』
「いや、3日前に会ったばっかじゃん。てか、離れろよ」
『もう、ツンデレ〜！』
彼の腕にギュッと抱きつくと、彼は物凄い勢いで私の腕を引き剥がした。
流石にこれは笑う。
『ドラケンくんもお久しぶりっ！あ〜、また身長伸びたのぉ？届かなぁい！』
「おう」
次は副隊長の目の前に行き、ぐぅっと背伸びをして彼の頭に手を伸ばしてみる。
案の定、眉間に皺を寄せて私を睨んできた。
やっぱり、面白い。
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のの - 三途出たら面白そう (2023年4月26日 23時) (
レス) @page9 id: 45d6e93948 (このIDを非表示/違反報告)
りな - 三途も出て欲しかったです (2022年12月18日 14時) (レス) @page8 id: d85abe7ad7 (このIDを非表示/違反報告)
奈々子 - ヒプマイバージョンも作って欲しいです飴村らむだにあわせたらぜったいおもしろそう (2022年7月31日 10時) (レス) @page15 id: 2f5361bf3f (このIDを非表示/違反報告)
M - ぶりっこかーうわぁって思いながら読んでみたら5ページ目で惚れましたありがとうございます (2022年6月30日 2時) (レス) @page5 id: 0bd2a9d625 (このIDを非表示/違反報告)
ぽいんせちあ(プロフ) - あ"ーーーー！！！気になるぅ！！！！ (2022年6月19日 18時) (レス) @page47 id: 2e29fc010d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：光と慈雨
| 作者ホームページ：http:// http://uranai.nosv.org/gen.php/novel/
作成日時：2021年9月21日 22時
