ネコ ページ7
タケミチside
やばい、今すぐ帰りたい。
何の運命のイタズラだよぉ！
『萌え萌えキュン！』
「……はは」
目の前にいるのはメイド服を着て現在、必殺ぶりっ子ポーズをしているAさんだ。
いや、これはもう俺らの反応を見て楽しんでる。
場地くんも千冬もAさんを見て、顔を引き攣らせていた。
不良の俺らがいつものファミレスではなく、何でこのメイドカフェに来たのかと言うと理由がある。
千冬の好きな"矢沢あ〇"先生だかの作品とこのメイドカフェがコラボしてるらしく、1度来てみたかったとのこと。
で、来てみたら早速災難にぶつかった。
『お待たせ致しましたぁ、"めちゃかわオムライス"ですっ！お絵描きさせていただきまーす！』
彼女は上機嫌に、オムライスとケチャップを持ってきて目の前で何やらよく分からないものを描き始めている。
「何すかコレ」
千冬がバカにしたようにクスッと笑った。
『えへへ、Aちゃん特製のネコちゃんオムライスですっ！』
「マジかよ」
オムライスの上に描かれているものは、到底猫には見えない。
一言で言えばぐちゃぐちゃだ。
なんて画力だAさん。
いや、下手くそすぎるだろ。
「バケモンかと思ったわ」
『むぅ、酷いよぉ場地きゅん……私が可愛すぎるからってこんなところに来てまでいじめないで？』
やっぱりどこでもAさんは……平常運転だ。
両手をグーにして自分の口元に持っていき、上目遣いで場地くんを見つめている。
俗に言う、王道ぶりっ子ポーズ。
でも彼女の本性を知ってる俺からするとただの茶番にしか見えないわけで、思わず笑ってしまう。
「ふふ、…何なんですかソレ…ブハッ！」
『んー？タケミチくぅん、どうしたのかなぁ？』
「い"っ……！」
場地くんと千冬が見えないところでAさんに思いっきり足を蹴られる。
うん、これ絶対骨砕けたな。
「うう"…」
涙目になって彼女を見つめると、とても満足気な顔をしてニヤニヤと笑っていた。
え、何なのこの人もうヤダ。
場地くんと千冬は不思議そうな表情で俺を見つめていた。
いっその事この2人にもAさんの本性バラしてしまいたい！俺の立場も考えてくれよ！
けどそんな事したら俺が殺されるしなぁ。
そんな事をぼーっと考える。
取り敢えず俺は今すぐこの店から出たかった。
『千冬くぅん、"あーん"のサービスありますよ？』
「全然大丈夫です！」
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のの - 三途出たら面白そう (2023年4月26日 23時) (
レス) @page9 id: 45d6e93948 (このIDを非表示/違反報告)
りな - 三途も出て欲しかったです (2022年12月18日 14時) (レス) @page8 id: d85abe7ad7 (このIDを非表示/違反報告)
奈々子 - ヒプマイバージョンも作って欲しいです飴村らむだにあわせたらぜったいおもしろそう (2022年7月31日 10時) (レス) @page15 id: 2f5361bf3f (このIDを非表示/違反報告)
M - ぶりっこかーうわぁって思いながら読んでみたら5ページ目で惚れましたありがとうございます (2022年6月30日 2時) (レス) @page5 id: 0bd2a9d625 (このIDを非表示/違反報告)
ぽいんせちあ(プロフ) - あ"ーーーー！！！気になるぅ！！！！ (2022年6月19日 18時) (レス) @page47 id: 2e29fc010d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：光と慈雨
| 作者ホームページ：http:// http://uranai.nosv.org/gen.php/novel/
作成日時：2021年9月21日 22時
