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万物の根源 ページ39

タケミチside


何がどうなってるんだ…!?


あの天竺総長の黒川イザナとAさんが一緒にいる?


それもあの黒川イザナがAさんに押されているのだ。



「ちょっと、お前マジで静かにして?」


『私はず〜っと大人しいじゃん?酷いよぉ、イザナくん!』


「もう…いちいち引っ付くな!」


え、本当に……

俺たちは今日この黒川イザナと戦うんだよな?


大丈夫か?


この緊張感の無さはどうしたものか。


イヌピーくんも複雑な表情で2人を見つめていた。



「何やってんだお前ら」


「……!?」


その時だ。

突然、背後からマイキーくんの声がした。


慌てて振り返るとエマちゃんと一緒に、変なものを見るような表情で突っ立っている彼の姿が。



『きゃっ、マイキーくん!あと……エマちゃんだ!』


「え、ちょ…何で佐藤さんがいるの?」


きゅるきゅるした姿でマイキーくんに近づくAさん。

この場にいる全員の顔が死んでいた。


さっきまでのAさんのトゲトゲした口の悪さはどこへ行ったのか……。



「へ、へぇ仲良く兄弟で墓参り?」


マイキーくんを見て焦った黒川イザナが不穏な空気を変えるように、そう呟いた。


あ、そうだった。


すっかり忘れていたけれどマイキーくんとこの黒川イザナは兄弟だったのだ。



「タケミっち、エマを連れて離れてろ。あ……佐藤さんも連れてって」


『もう、私をオマケみたいに言わないで!』



マイキーくんに言われた通りエマちゃんと……Aさんを連れて少し離れたところで見守った。


何故かこの時は珍しくAさんも機嫌がよく、マイキーくんに従ってくれた。


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


「その時はウチが絶対マイキーを助けてあげるんだ!」


少し遠くにいるマイキーくんを見つめながらエマちゃんがそう言った。



そっか、マイキーくんのこと1番分かってて1番支えになってるのって実はエマちゃんなのかもな。



『わ〜、素敵だねエマちゃん!』


「…う、うん」


途中話を聞いていたAさんがいつも通り"ぶりっ子"を装ってエマちゃんに抱きついた。


てか、この2人知り合いだったんだ。



「え、えっと…エマちゃんとAさんはいつからそんな仲に?」


ぎこちない笑みを貼り付けて2人に聞いた。


「いや、えっと…ウチはこの人と今日初めて喋ったよ」


「え?」


『私はずーっと前から認知してたよ〜?』


え、いや…どういう関係性ですか?!


一方的すぎる!怖い!

情報多量→←Cry Babyとはこれ。



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のの - 三途出たら面白そう (2023年4月26日 23時) (レス) @page9 id: 45d6e93948 (このIDを非表示/違反報告)
りな - 三途も出て欲しかったです (2022年12月18日 14時) (レス) @page8 id: d85abe7ad7 (このIDを非表示/違反報告)
奈々子 - ヒプマイバージョンも作って欲しいです飴村らむだにあわせたらぜったいおもしろそう (2022年7月31日 10時) (レス) @page15 id: 2f5361bf3f (このIDを非表示/違反報告)
M - ぶりっこかーうわぁって思いながら読んでみたら5ページ目で惚れましたありがとうございます (2022年6月30日 2時) (レス) @page5 id: 0bd2a9d625 (このIDを非表示/違反報告)
ぽいんせちあ(プロフ) - あ"ーーーー!!!気になるぅ!!!! (2022年6月19日 18時) (レス) @page47 id: 2e29fc010d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:光と慈雨 | 作者ホームページ:http:// http://uranai.nosv.org/gen.php/novel/  
作成日時:2021年9月21日 22時

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