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黒川ちゃん ページ37

「お前、何なの?」


私が彼の腕を離すと、イザナはゆっくり私から離れるように後退りをした。


おいおい、化け物を見るかのような反応やめろよな?


こちとら宇宙一可愛い美少女だぞ!


『えへへ、やっぱ忘れちゃうよね〜!』


後退りする黒川にジリジリと近づいて電柱に追い込む。


ついでに壁ドンもとい、電柱ドンをして黒川の逃げ場を無くす。


『あのね、顔が凄くタイプなの!あと、厨二病っぽいところも好き』


「は?」


本日何回目のは?だろうか。

唐突の告白の威力はでかかったようだ。

黒川の頬に手を添えると"パシッ"と瞬間的に払われる。

つれない男め。


『前もさぁ、こんな感じで喧嘩始まったよね〜?』


「前もって…」


私が笑いながらそう言うと、イザナはいかにも忌まわしそうな顔つきになった。


そうそう、あの時も私がイザナにちょっかいをかけてその後……


あっ、色々思い出してきちゃった。



『4.5年前にちょっとバチッたよね、私達』


楽しかったね!と笑いながら彼を見ると、あっちも何かを思い出したようだった。


「お前…まさか、あん時の!」


『やっと思い出したのかよイザナちゃん。ずっと会いたかったよ』


そう耳元で囁くと、いきなり腹を殴られた。


いや、急すぎて笑う。



『何だよ、反抗期か?』


「チッ、ゴリラは健在かよ」


ビクともしねぇじゃん、コイツ。

とイザナが不機嫌そうに呟いた。



『イキってんのは変わんねェな、お前……ってオイ何処行くんだよ』


「うるせェ、着いてくんな」


私から離れてスタスタと歩き始めたイザナ。


慌てて私もついて行くと、全力で拒絶された。


ふふっ、けどそんなに嫌がられたらもっとやりたくなっちゃうでしょ?



『待って、私も一緒に行きたーい!』


「うわっ、ちょッ離せお前…!」


前を歩くアイツに、後ろから思いっきり抱きつく。


『置いてくなんて、寂しいじゃん?』


「わ、分かったから!着いてきていいから取り敢えず離せ!バカ!」


イザナが随分、焦りながらそう言ったのでしぶしぶ私は腕を解いてやった。


イザナくん私の事、めっちゃ怖がっててウケる。



『てか、何処行くん?デート?あ、もしかして喧嘩?それにしても寒いな。手繋ご?』


「あー!ゴチャゴチャうるせェ!!マジで黙って?本当に俺が恥ずかしい!」



お前もだいぶ煩いぞ。

でも黒川イザナくんが元気そうでなにより。



『ふふっ、落ち着きなよイザナくん』


「うっざ、キモ」

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のの - 三途出たら面白そう (2023年4月26日 23時) (レス) @page9 id: 45d6e93948 (このIDを非表示/違反報告)
りな - 三途も出て欲しかったです (2022年12月18日 14時) (レス) @page8 id: d85abe7ad7 (このIDを非表示/違反報告)
奈々子 - ヒプマイバージョンも作って欲しいです飴村らむだにあわせたらぜったいおもしろそう (2022年7月31日 10時) (レス) @page15 id: 2f5361bf3f (このIDを非表示/違反報告)
M - ぶりっこかーうわぁって思いながら読んでみたら5ページ目で惚れましたありがとうございます (2022年6月30日 2時) (レス) @page5 id: 0bd2a9d625 (このIDを非表示/違反報告)
ぽいんせちあ(プロフ) - あ"ーーーー!!!気になるぅ!!!! (2022年6月19日 18時) (レス) @page47 id: 2e29fc010d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:光と慈雨 | 作者ホームページ:http:// http://uranai.nosv.org/gen.php/novel/  
作成日時:2021年9月21日 22時

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