罪と罰 ページ14
「よぉ、Aちゃん」
『きゃっ、半間くぅん…久しぶり』
「うわ気持ち悪」
『急に引くじゃん』
苦虫を噛み潰したような表情をする半間を睨みつけた。
コイツは私に睨まれるのが好きらしく、軽く舌打ちもつけてやると喜ぶ。
やっぱりコイツは異常者だ。
本当に気持ち悪いのはどっちなんだか。
『オイ、今日は鉄太くんはいねぇのか？あの陰険メガネは。お前らニコイチなんだろ？』
「……Aちゃんが来たから逃げた」
『そっかぁ、次会ったらお仕置だね』
｢うわ怖っ｣
この目の前にいるデカブツ
半間修二は私の幼なじみで、私の素の性格を小さい頃から知っている。
中学に上がった途端にぶりっ子を極めた私を見て、異様に嫌がっていたのを覚えている。
元のままがいい。って何度も言われたっけ。
残念、私はもうこのキャラとして生きてくと決めたのだ！
『あれ？アイツ鉄太くんじゃね？』
「あ…本当だ」
私達の少し前を歩くあの金髪……見るからにあの陰険メガネくんな訳で、私と半間は走って近づいた。
『もうっ、鉄太くぅん！私が可愛すぎるからって逃げなくてもいいじゃんっ！』
「……チッ」
鉄太くんに近づいて目の前にばっと出ると、彼は不機嫌そうに舌打ちをした。
きゃ、可愛い〜！
年下ってやっぱいじりがいがある。
『ねぇねぇ〜、これから半間くんと遊びに行くんだけどぉ鉄太くんも来るよね？』
「いや…｣
『来るよね？』
私から目を逸らして黙り込んでしまう鉄太少年。
やったぁ〜！鉄太くん来てくれるっぽい！
私は彼の腕に抱きついて、そのまま歩いた。
鉄太くんはもはや泣きそうになっている。
いいね、その顔！
「Aちゃ〜ん、稀咲が死にそうになってんぞ」
ふくらはぎ辺りに突然くる衝撃。
死神くん、女の子を後ろから蹴るのはどうかと思うが？
鉄太くんの前だから素に戻れないことをいい事に、ゲシゲシと私の足に蹴りを入れてくる半間。
いつもだったら思いっきりぶん殴ってやるのに。
あとで覚えとけ。
『もしかして、半間くんも私とくっつきたかったの？こっち来てもいいよ？』
煽り半分でそう言ってニヤニヤと笑うと、半間は珍しく私の隣に来てピッタリくっついてきた。
変なヤツ。
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
『私ぃ、全然ゲームできなぁい！』
「クソヘタじゃん」
この後は私の嫌いなゲーセンとやらに行って、3人で仲良く遊びました。
楽しかったねっ！
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のの - 三途出たら面白そう (2023年4月26日 23時) (
レス) @page9 id: 45d6e93948 (このIDを非表示/違反報告)
りな - 三途も出て欲しかったです (2022年12月18日 14時) (レス) @page8 id: d85abe7ad7 (このIDを非表示/違反報告)
奈々子 - ヒプマイバージョンも作って欲しいです飴村らむだにあわせたらぜったいおもしろそう (2022年7月31日 10時) (レス) @page15 id: 2f5361bf3f (このIDを非表示/違反報告)
M - ぶりっこかーうわぁって思いながら読んでみたら5ページ目で惚れましたありがとうございます (2022年6月30日 2時) (レス) @page5 id: 0bd2a9d625 (このIDを非表示/違反報告)
ぽいんせちあ(プロフ) - あ"ーーーー！！！気になるぅ！！！！ (2022年6月19日 18時) (レス) @page47 id: 2e29fc010d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：光と慈雨
| 作者ホームページ：http:// http://uranai.nosv.org/gen.php/novel/
作成日時：2021年9月21日 22時
