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regret ページ39

『あ"あぁぁぁ!!』


「うわっ、急にそんな大きい声出してどうしたの?」


『ごめん、なんでもない』


ジョースター邸で大きな声を出してしまって、申し訳なさにその場で私は土下座をかました。


本当にごめんなさい、お父さんの体調が良くないって言うのに何をしてんだ私は!!


ついでに、自分の頬を自分でビンタする。



「何やってるんだ。今日のA、いつもと様子が違うよ!」


ジョジョは、まるで養豚場の豚を見るような目で私を見ていた。


『………ごめん。昨日の悪夢、悪夢を思い出してしまってね』


「Aがそんな風になるなんて、相当な悪夢だったんだね」


"僕は悪夢ってより、二日酔いが響くよ"


ジョジョは額を抱えて、う"〜と唸った。

いや、昨日君は飲みすぎてたからね。



今日、私はジョースター邸にお見舞いに来ていた。


どうやらジョジョのお父さんの体調が優れないらしく、しばらく熱が続いているという。



………ここで、そのお父さんの熱の原因を言ってしまいたかったが私は我慢して言葉を飲み込んだ。



『じゃ、これお父さんに渡しておいて』


「これは一体…?」


『プリンってやつよ。沢山作ったから皆で食べてね』


"チャオ〜"とそう言って、ジョースター邸を出ようとするとジョジョが慌てて私の手を掴んだ。



「ちょっと待ってよ。まだ5分もいないじゃあないか」


"急ぎの用事でもあるのかい?"


ジョジョは私の早すぎる帰宅に動揺していた。

そりゃそうか。お見舞いだっていうのにお父さんにも会わずに帰るだなんて、おかしな話だ。



だがしかーし、私はあの部屋には入れない理由があるのだ。

ディオのやつ、今お父さんの部屋にいるんだろう?


そうとなれば、絶対に私はあの部屋に入れない。


なんてったって、ディオ・ブランドーにはもう会いたくないから。


『くっ…!』


昨日の悪夢、最悪なナイトメアを思い出してしまったよ。


あの後、ジョースター邸に着いた時……私はすぐに帰っておくんだった。

なんで、最後まで酔っ払いを介抱してしまったのだろうか。


今世紀最大の後悔は、面倒な酔っ払いを介抱してしまった事だった。


_____昨日・ジョースター邸にて_____


『ディオさん、もう着いたんですけど。起きてんなら早く降りてくれないかな』


「お前が降ろせ」


『駄々っ子か』


ジョジョ宅に着いたってのに、中々馬車から降りないディオ。


酔っ払いってマジ面倒っすわ、さっさと降りてくんね?

わっつはっぷん→←落花



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金糸雀@Twitterよろ(プロフ) - 全ての出会いに感謝 (2月28日 3時) (レス) @page25 id: 8c9d2cd7b3 (このIDを非表示/違反報告)
地獄の番人 - 本当、好き (2023年4月19日 17時) (レス) @page44 id: 7578fd3293 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ(プロフ) - 最高です!!! (2023年2月25日 12時) (レス) @page41 id: 5ceee3abc4 (このIDを非表示/違反報告)
光と慈雨(プロフ) - 餡さん» 沢山書いてくれてありがとうございます!嬉しい言葉ばかりで感動しました、これからも頑張ります🥹 (2023年2月18日 21時) (レス) id: 6671bb5b60 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - とはいえこんなに素敵な物語を執筆し、その上完結に至るまでには、 相当な思考と時間を要したかと思われます!本当にお疲れ様でした。「吸血鬼とモブJK3」の今後の展開も楽しみです。これからも陰ながら応援させて頂きます…!😭💖長文、失礼致しました。 (2023年2月15日 23時) (レス) id: 493b9f8f47 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:光と慈雨 | 作者ホームページ:http:// http://uranai.nosv.org/gen.php/novel/  
作成日時:2023年1月27日 0時

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