Dizzy ページ16
まさかエリナちゃんの好きな人がジョジョだなんて。
私はフラフラと田舎道を散歩しながら昨日のエリナちゃんとの会話を思い出す。
考えてみると、確かにあの二人はお似合いだ。
幸せになってくれぇ……!と心の片隅で願う。
そういえば、ジョジョとはあの例の「私の事、オトコノコだと勘違いしてたよ☆」の件から疎遠気味である。
ジョジョのプライド的にレディに対して無礼を働いたことは自分でも許せないのだろう。
別にそこまで気にしなくてもいいのになぁ。
やっぱりこの時代のイギリスはそういう女性とか男性とか、ジェンダーがキッパリしている。
元々21世紀を生きていた私には、全く分からない価値観だ。
取り敢えず、郷に入っては郷に従え!って事で私もこの時代の風潮に合った格好をしてみたのだ。
重たいくるぶし丈のワンピースを来て、ヒールのないパンプスも卸した。
が、めちゃくちゃ動きにくい!
もっと軽い素材にしてくれよ……こんなの着てられるかあ!
と、私は速攻ジャージと健康サンダルに戻した。
これじゃあ服装倒錯者で捕まるのも時間の問題だぜ。
"はぁ……"とため息を1つ零した。
その時___
突然"ドンッ"と背中に何かがぶつかった衝撃が。
『うおっ』
ふらっと前によろける。
くるりと後ろを振り返ると、数人の子どもがいた。
確かこの子達ボクシング大会の時、ディオと仲良くしていたような。
「よぉ、ヘンタイ!」
"お前、そんな格好して実はオンナなんだろー?"
と、1人が呟く。
うわっ、こういう嫌がらせ小学生で良くあったよね?
所謂、いじめっ子男子って奴らだろう?
マジで懐かしい……!
私が回想にふけていると、もう1人の男の子が声を張った。
「おい、何か言えよ!」
『え、ごめん。何の話だっけ?』
「だーかーらー!お前、オトコみたいな見た目の癖に本当はオンナなんだろって言ってんの!」
『いや、何処をどう見ても可憐な少女だろう』
「はぁ…!?」
おい、何だその反応!
こっちがおかしいみたいな、顔やめろよ。
うんうん、嫌がらせはどこの時代でもあるのだね。
「その足の指だけ出てる靴もおかしいぞ!お前、本当は貴族なのか?」
『健康サンダル履いてて貴族はオモロい』
思わず吹き出しそうになった。
何なん、いじめっ子の癖してギャグ線高いじゃん。
「何だその態度、ムカつくなぁ!!」
『理不尽!』
「おい、Aから離れろお前達!」
『え…』
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金糸雀@Twitterよろ(プロフ) - 全ての出会いに感謝 (2月28日 3時) (レス) @page25 id: 8c9d2cd7b3 (このIDを非表示/違反報告)
地獄の番人 - 本当、好き (2023年4月19日 17時) (レス) @page44 id: 7578fd3293 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ(プロフ) - 最高です!!! (2023年2月25日 12時) (レス) @page41 id: 5ceee3abc4 (このIDを非表示/違反報告)
光と慈雨(プロフ) - 餡さん» 沢山書いてくれてありがとうございます!嬉しい言葉ばかりで感動しました、これからも頑張ります🥹 (2023年2月18日 21時) (レス) id: 6671bb5b60 (このIDを非表示/違反報告)
餡(プロフ) - とはいえこんなに素敵な物語を執筆し、その上完結に至るまでには、 相当な思考と時間を要したかと思われます!本当にお疲れ様でした。「吸血鬼とモブJK3」の今後の展開も楽しみです。これからも陰ながら応援させて頂きます…!😭💖長文、失礼致しました。 (2023年2月15日 23時) (レス) id: 493b9f8f47 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:光と慈雨 | 作者ホームページ:http:// http://uranai.nosv.org/gen.php/novel/
作成日時:2023年1月27日 0時