愛、二乗 ページ50
『仕方ないな、それじゃあ終身雇用で頑張るよ』
｢言ったな？｣
『流石にDIOさんの傲慢さには勝てないっすわ。責任取れよちくしょう』
DIOは小さく微笑むと安心したようにボフッと私に被さってきた。
『うっ…潰れるって』
筋肉質だから硬いし！
自分から起き上がろうとするも、当然私が195cmの巨漢を持ち上げられる訳もなく私は考えるのをやめた。
首に埋まっている顔がくすぐったい。
『あの、それくすぐったいんですけど……ッ痛！？』
一瞬、目の前が真っ白になった。
唐突に首に刺すような衝撃が走り、数泊遅れてじわっと痛みがやってくる。
『え？え、痛いよ普通に。馬鹿なの？』
ここでやっと何が起こったか理解した。
噛まれた。
この吸血鬼に首筋を噛まれた。
グッと歯が首筋に押し当てられているのがわかる。
噛まれたところから出てきた血をDIOは舐めとると、顔を上げた。
｢ふっ、悪くないな｣
『悪いよ、物凄く悪いよ？』
いや、吸血鬼こっわ。急に噛み付いてくるとかケダモノじゃん。
というかさっさと退いてくんないかな…？
満足気に舌なめずりをして、笑って私を見下ろすDIOと目が合った。
視線が絡んで、背けようにも背けられない。
そして、DIOの親指が私の下唇をツーっとなぞった。
『ちょ、っと』
｢なんだ見惚れたか？｣
上から降ってくるその艶のある声にドキって＿＿＿
＿＿＿＿いや、無理ィィ！！
『すみません、DIOさんそういうの要らないです』
｢雰囲気もクソもないな｣
『あっちゃ困る』
呆れ顔で呟くとあっちも気が済んだのか、私から退こうとベットの端に手をつけたその時
"ガチャ"
と静かに部屋の扉が開いた。
咄嗟に扉の方を見ると…久しく見ていなかった愛しのジョルノくんがゴミを見るような目で立っていた。
『いや違うんだ、あの！これは』
｢……何、昼間から盛ってるんですか｣
『勘違いだよ！？イヤンそんな目で見ないで』
これぞ絶対零度の瞳。
何もしていないのに、変に気まずくなる。
DIOは全く何も感じていないのか、私から退くと早速ジョルノくんに抱きついていた。
｢やめてください、父さん｣
｢ジョルノ寂しかったぞ…！｣
いつまで経っても仲良いなぁ……と2人を見つめているとDIOを軽くあしらったジョルノくんがこっちに来た。
『どした？』
｢……Aは、そのハグとかしてくれないんですか｣
『え、するする！おいで』
おかえりジョルノくん。
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俺☆ - やばいめっちゃ面白いのにめっちゃ感動してる。何だこれ。 (2023年1月5日 11時) (
レス) @page50 id: b2c114123d (このIDを非表示/違反報告)
Earthあーす(プロフ) - あれなんか目がナイアガラの滝になってる (2023年1月4日 18時) (レス) @page43 id: 0fcf2cea39 (このIDを非表示/違反報告)
しらとめ(プロフ) - 面白いのになんとなく泣きそうになってきます (2022年11月28日 17時) (レス) @page35 id: 353a651934 (このIDを非表示/違反報告)
地獄の番人 - DIOの代わりに空条承太郎パイセンとくっついちゃいましょう!!面白かったです。続きを楽しみに待ってます!! (2022年11月28日 1時) (レス) @page33 id: d126292683 (このIDを非表示/違反報告)
ペトリ皿(プロフ) - やばい。展開も何もかもが面白すぎる。 (2022年11月27日 18時) (レス) @page32 id: cbc38767b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：光と慈雨
| 作者ホームページ：http:// http://uranai.nosv.org/gen.php/novel/
作成日時：2022年9月5日 23時
