脳ノ裏 ページ21
突然何処からか聞き覚えのある声がして、その直後に銃の発砲音が響いた後.....
私の体が浮いた。
『え、ちょっ...え？』
「っぶねぇ〜、もう少しで捕まるとこだったぜ」
「危機一髪ってやつですね」
『あらら、これはどういう事だ？』
さっきまでジョースターさん達に囲われていた私だが、いつの間にかそこから離れていて...
現在時速20kmくらいのスピードに乗りながら浮いている。
正確に言えば、抱えられている。
18にもなって"お姫様抱っこ"だなんて正直痛いが、これは致し方がない。
チラッと目線を上げると、やはり見覚えのある顔が1つ。
目線を下げれば、見知った子供が私と同じスピードで走っていた。
ちょっと状況が上手く掴めないが、私はこの2人に助けられたということで間違いなさそうだ。
いや、 ガチ感謝だわ。
あのままあそこにいたら、ジョースターさん達にボコされてたとこだった。
「嬢ちゃん怪我ねぇか？」
『ないっすね。てかすみません、重くないですか？』
私が落ちないようにしっかり抱えてくれるホルホースさん。
済ました顔をしているが、きっと普通に辛いはず。
というか、私も走った方がいいのでは？
「ハハッ、全然重くなんてねぇよ。空気でも持ってるような気分だぜ？」
"ちゃんと食ってんのか？"と、言って笑う。
『イケメンすぎるって』
おいおいおい、少女漫画か？
流石に空気は盛りすぎだろ。
1日3食しっかり食べているし、なんなら普通の女の子よりも1日の摂取カロリー多いぞ？
至って健康体な女子を持って重くないはずがない。
気遣いできる人って素敵〜！
「ホルホースさんAさん、ジョースター達はもう見えません！ここまで来ればもう大丈夫ですよ！ハイ」
途中ボインゴ君が立ち止まってそう言う。
その言葉にホルホースさんも立ち止まって、自分が走ってきた道を見返すと、遠くなったジョースターさん達は豆粒のように小さくなっていた。
「嬢ちゃんがいたから、ここまで来れたってことよ。あんたのスタンドがなかったら今頃全員アイツらに捕まってたぜ」
『いやーん、ホルホースさん優しい！』
「本当の事だからな」
彼は私をゆっくり降ろすと、少し乱れていたスカートの丈を優しく直した。
うん、やはりこの男...慣れてやがる。
『てかさ、ホルホースさんとボインゴくんって、中々変な組み合わせだね』
「僕もびっくりです。さっき誘拐されたばかりなので」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 259人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
俺☆ - やばいめっちゃ面白いのにめっちゃ感動してる。何だこれ。 (2023年1月5日 11時) (
レス) @page50 id: b2c114123d (このIDを非表示/違反報告)
Earthあーす(プロフ) - あれなんか目がナイアガラの滝になってる (2023年1月4日 18時) (レス) @page43 id: 0fcf2cea39 (このIDを非表示/違反報告)
しらとめ(プロフ) - 面白いのになんとなく泣きそうになってきます (2022年11月28日 17時) (レス) @page35 id: 353a651934 (このIDを非表示/違反報告)
地獄の番人 - DIOの代わりに空条承太郎パイセンとくっついちゃいましょう!!面白かったです。続きを楽しみに待ってます!! (2022年11月28日 1時) (レス) @page33 id: d126292683 (このIDを非表示/違反報告)
ペトリ皿(プロフ) - やばい。展開も何もかもが面白すぎる。 (2022年11月27日 18時) (レス) @page32 id: cbc38767b3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：光と慈雨
| 作者ホームページ：http:// http://uranai.nosv.org/gen.php/novel/
作成日時：2022年9月5日 23時
