え、まじ? ページ31
いや、どうしたものか。
何故、私はこうも厄介な奴に絡まれるのだろう。
私は普通にモブCらしく平穏に過ごしたいだけなのに。
最近、やたら運が悪い。
「俺は金曜日に熱心に礼拝なんかするイスラム教徒じゃあねぇから、禁酒はしねぇ。だから今物凄いアルコールが回ってんだよ」
『はぁ…』
だからどうしたよ。
と叫んでやろうと思ったけれどやめておいた。
未だに男は私の肩……いや、もはや首に腕を回してアルコールを含んだ呼気をこっちに向けていた。
「あ"?という事は、こっちはいつでもプッツン出来んだぞ…!」
『んー、それは困ります!』
「だろ?だーかーらー、きっちり慰謝料払ってよ。それとも何?カラダで払ってく……」
男は言葉を言いかけて、突然"ドガッ"と吹っ飛んだ。
『え?』
何が起こったのか全く分からなかったが、後ろを振り返って直ぐに納得する。
「人の所有物に手を出すなんていい度胸じゃあないか」
そこには、上裸で異様なオーラを纏っている変人が立っていた。
嗚呼、なるほどDIOさんでしたか。
物凄い速さで男の人が飛んで行ったから、てっきり怪奇現象かと。
てか、助けて貰ってなんだけど…ガラスが割れて店の中ぐちゃぐちゃなっとるがな。
うん、もう少しスマートに来て欲しかったよ。
「何か言ったらどうなんだ…?」
そして、DIOは私なんか気にしないでその吹っ飛ばされて気絶している男の元へ歩く。
『え、DIOくん?ダルいから喧嘩とかは止めようぜ』
「貴様の血液を根こそぎ吸い取ってやろう」
全然聞いてくんない感じね。
もうそういう復讐!とか暑苦しいの苦手なんだよ。
あ、もしかして私を助けたんじゃなくて…その人と絡みたかったとか?
私がそんな呑気なことを考えている間に、DIOはあっという間に男の元へ行き
何を考えたのか、突然男の首元に指を突っ込んだ。
『ん…?』
私は素晴らしい2度見をする。
え?ちょ、どゆこと?
DIOに指を突っ込まれて、どんどん乾いて血色が悪くなっていく男。
え、まさか本当にあいつ吸血鬼なんじゃ
『DIO、もういい帰ろう!』
もう何がなんだか分からないが、私はDIOの腕を掴んでその男から引き剥がした。
いや、流石に彼が死んでまうって。
「何故だ?コイツは殺しておいた方がいいだろう」
『あー、もう!そんな奴の血なんかまずいよ!多分』
ゼェゼェ…と息を切らしてそう言うと、DIOは何故か声を出して笑っていた。
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わるび - 読み始めました。ふたりも見守るキャラクター達も凄く可愛らしくて、家族が居るのに笑ってしまいました( *´艸`)素敵な作品を作ってくださり、ありがとうございます!ほのぼのと癒されました。 (2022年9月23日 20時) (レス) @page50 id: 08dad0f4f2 (このIDを非表示/違反報告)
処刑人 - 夢主さん・・・・頑張れ骨があったら拾っときます。 (2022年8月24日 14時) (レス) @page41 id: 37fa50b5c3 (このIDを非表示/違反報告)
夢主さんファンクラブ2番!!地獄の番人 - ツルツルピッカーん!!労宮を押すと確かに痛い (2022年8月22日 5時) (レス) @page37 id: 37fa50b5c3 (このIDを非表示/違反報告)
ラウル(プロフ) - 夢主さんファンクラブ2番!!地獄の番人さん» 色々と嬉しくて禿げます(?) (2022年8月21日 15時) (レス) @page36 id: cb2141a780 (このIDを非表示/違反報告)
夢主さんファンクラブ2番!!地獄の番人 - ラウルさん作品とか関係ない、やりたきゃやればいいのです✨返信ミスではありませんよウフフ♥ (2022年8月21日 8時) (レス) id: 37fa50b5c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:光と慈雨 | 作者ホームページ:http:// http://uranai.nosv.org/gen.php/novel/
作成日時:2022年8月5日 18時