rumor ページ14
『大丈夫かな、さっきのお婆ちゃん?』
最後、お客さんは物凄い汗をかきながら慌てた様子で帰って行ったのだ。
お腹でも痛かったのだろうか。
「あれ、霧が消えたぞ…?」
『あ、本当だ』
お客さんが帰ったあと、さっきまで漂っていた霧が嘘かのようにパッと消え、いつも通りのハンハリーリが浮き出てきた。
何事もなかったかのように、市場で売り買いする人達を見て爺ちゃんは怪訝そうな顔をする。
『まぁ、こういう日もあるよ』
「何か気持ち悪ィなぁ」
___________________
〜エンヤ婆、急いで帰宅〜
「DIO様…!何なのですじゃあの娘は!」
「娘……?」
「あの例のスタンド使いのことです…!」
「あぁ、あのマヌケのことか」
エンヤ婆は屋敷に帰還すると、焦って早急にDIOの元へ行った。
そしてエンヤ婆は今日あった出来事を全てDIOに話すことに。
「あの小娘、平和ボケした面を見せといて本性は何とも恐ろしいスタンド使いですじゃ!」
"わしのジャスティスが全く効かないなんて…!"
エンヤ婆はAから貰った小綺麗なコップを見ながら、わなわなと震える。
眩しいばかりにピカピカに光る金属のコップは、まるでAの圧倒的な力を表しているように見え、エンヤ婆は思わず目を逸らした。
「中々いいグラスじゃあないか」
「DIO様に差し上げますよ、わたしの目には少しそれは眩しすぎる」
DIOはその金属のコップを受け取ると、食い入るようにじっと見つめた。
新品で一切の汚れがなく、細かいところまで細工されているコップだった。
エンヤ婆には、何故そんなにもDIOが眼を眇めてコップを観察しているか分からなかった。
「いずれ、あの女もこのDIOの仲間になるだろう」
DIOはコップを眺めながらそう呟く。
そして、その金属のコップに柘榴を潰したかのような真っ赤な液体を注ぎ込んで口を付けた。
「えぇ、味方につければあの娘はきっと良い戦力になるはず……」
"DIO様はこの世の帝王となる御方なのですじゃ"
・
※このように2人はまるでAが仲間になるていで話しているが、全くその根拠はない。
むしろDIOはAに変人だと思われているため、仲間になるどころか同じ空間にすらいたくないという。
血液表現など少しシリアスな雰囲気を出してみたが、実際は吸血鬼がただ食事をしていただけなのである。
『へーくしょん!!誰かが私の噂を…!?』
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わるび - 読み始めました。ふたりも見守るキャラクター達も凄く可愛らしくて、家族が居るのに笑ってしまいました( *´艸`)素敵な作品を作ってくださり、ありがとうございます!ほのぼのと癒されました。 (2022年9月23日 20時) (レス) @page50 id: 08dad0f4f2 (このIDを非表示/違反報告)
処刑人 - 夢主さん・・・・頑張れ骨があったら拾っときます。 (2022年8月24日 14時) (レス) @page41 id: 37fa50b5c3 (このIDを非表示/違反報告)
夢主さんファンクラブ2番!!地獄の番人 - ツルツルピッカーん!!労宮を押すと確かに痛い (2022年8月22日 5時) (レス) @page37 id: 37fa50b5c3 (このIDを非表示/違反報告)
ラウル(プロフ) - 夢主さんファンクラブ2番!!地獄の番人さん» 色々と嬉しくて禿げます(?) (2022年8月21日 15時) (レス) @page36 id: cb2141a780 (このIDを非表示/違反報告)
夢主さんファンクラブ2番!!地獄の番人 - ラウルさん作品とか関係ない、やりたきゃやればいいのです✨返信ミスではありませんよウフフ♥ (2022年8月21日 8時) (レス) id: 37fa50b5c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:光と慈雨 | 作者ホームページ:http:// http://uranai.nosv.org/gen.php/novel/
作成日時:2022年8月5日 18時