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そしてお次は佐久間くん。


今までの二組は特に普通(?)だったけど、残りの二組は結構暴れているような声とか音が聞こえてたから心配なんだよね…。


心配に思いながらも、恐る恐る阿部さんの部屋を覗き込む。




桃「俺っち的にはね〜!この子とか、この子とか!おすすめだよ〜!」




今日入居したばっかりのはずの阿部さんの部屋は、何故か佐久間くんの嫁とやらで埋め尽くされていた。


佐久間くんは楽しそうに自分の部屋から次々とフィギアを運び込んで並べていく。


それを眺める阿部さんの顔は少し引きつっていた。


そりゃあ誰でもそうなるよな、こんなに女の子のフィギアを持っている人を見るだけでびっくりするのに自分の部屋にまで置き始めているのだ。


そういえばみんなでシャアハウスし始めたころもそんなことがあったような…


佐久間くんがそれぞれの部屋や共同スペースにフィギアを置こうとしたんだっけ。


って、そんな昔の思い出に浸ってる場合じゃない!


阿部さんのこと助けないと!




白「佐久間くん!」


桃「およよ〜?どうしたのラウ。あ!そうだ見て!阿部ちゃんのお部屋にも俺の嫁飾ろうと思うんだ〜!」


白「佐久間くん?阿部さん困ってるからだめだよ。」




少し厳しめの口調でいう。


すると佐久間くんははっとなって阿部さんの方を向いた後に慌ててフィギアを腕にかき集めた。


急いでいたためにバラバラと何個か腕から落ちてしまう。


阿部さんがそれに気づいてフィギアたちを佐久間くんの代わりに拾い上げた。




緑「大事なものなんだから、そんなふうに雑に扱っちゃだめですよ。」




阿部さんはそういうと佐久間くんの顔を覗き込んで、




緑「それに、少しびっくりしただけで嫌なんて思わないですよ。ちょっとだけなら置いても大丈夫です笑」




そう言って柔らかく笑った。


佐久間くんはなぜか涙目になっていて、嬉しそうに笑って見つめ合っていた。


どうやら僕は空気みたいなので今もずっと騒いでいる声が聞こえ続ける僕の隣の部屋へ向かうことにした。

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塩里(プロフ) - ゆなさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます!更新頻度は遅くなってしまいますがこれからも読んでいただけると嬉しいです! (2023年1月12日 14時) (レス) id: e0f966ef53 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - いつも楽しみにしてます!更新して頂けるだけで良いんです!大好きです! (2022年12月26日 1時) (レス) id: 9127acbd54 (このIDを非表示/違反報告)
塩里(プロフ) - 。さん» すみません!教えていただきありがとうございます!また間違えていたらよろしくお願いします、笑 (2022年9月25日 22時) (レス) @page4 id: e0f966ef53 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 知り合いは四人です (2022年9月17日 4時) (レス) @page4 id: d6b978f9df (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:塩里 | 作成日時:2022年9月12日 0時

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