マタネ ページ14
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あの後、1時間もしないうちに店を出た。
ジュリくんとの約束もあるし、瑞稀くんも指名が入ってしまった
まぁどちらにせよ会話は途切れ途切れだったから良かったけど
約束の時間まで1時間も余ってしまった
何処に行く訳でもなただただ歩いていた
キャバ嬢やホスト等もいるがヤクザもゴロゴロいる
だからナンパなんて日常茶飯事
だから名刺を出して
"此処で待ってるよ"
なんて全て私の利益にかえてやる
最低でしょ?
ふと目をやると男の子が
5、6歳くらいの
路地裏に向かい歩いていた
咄嗟に
『だめっ!』
と男の子の腕を掴んだ
この先は行ってはいけないよ
と男の子に伝れば
「ママが、ママが」
泣きそうなのを堪えながら訴えてきたもんだから
ギュっと抱き締めた
『ママがどうしたの?』
「いつ、いつもね…よ、るになると……いなくっちゃう」
「ママのね、ことをね、追いかけたらね」
「こんなかにいっちゃったの…」
「おねえちゃん。 ママはぁ、?」
きっとその先にある【東龍会】の オンナ になったんだろう
ダメだとは分かっているが
ジュリくんに
急用ができました。今日は行けそうにない
と連絡をし
男の子を連れて交番に向かおうとした
が
男の子に拒まれてしまい
仕方なく私の家へと向かった
「Aチャンっ」
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作者名:おさく | 作成日時:2021年12月16日 22時