ヒロイン

彼と私の住む世界 ページ39

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まさかの翌日から早速顔合わせ的なのがあり ，
指定の場所に向かう ．









『失礼します ， 小石川光希役の宮水Aです！！』





部屋に入り ，座席を確認しようとホワイトボードを見た瞬間
驚きで死にそうになった ．




松浦遊役 吉沢亮



ホワイトボードにそう書かれてあったから ．



座席は当然私の隣 ．




どうしようかとドギマギしていたらドアが開いて
低血圧感満載の顔をした亮くんが入ってきた ．





亮「松浦遊役の吉沢亮です ． 」





そう言って私の方を見てニコリと微笑んだ ．

びっくりしていない ．






亮「なんでそんな固まってんの ． 笑」



『まさかこんな売れっ子の亮くんととはって思わなかった ．』





ずっとニコニコしてる亮くん ．

顔合わせは終わり帰ろうとしていると
誰かから名前を呼ばれた ．





大「宮水さんって登坂さんのお友達の？
ソロのお相手さんでしたよね！！」





振り向くと広臣くんの事務所の後輩 ，佐藤大樹さんがいた ．


登坂っていうワードを聞いた瞬間
亮くんの目が鋭かったことは気づかないふり ．






『そうですよー！同じ事務所ですもんね ，登坂さんと ．』



大「僕 ，あのMV大好きなんですよ〜 ．」





目をキラキラさせて話す彼がとても4歳年上とは思えない ．





そして成り行きでその場に残っていた私と佐藤さんと亮くんと
親睦会をすることになった ．








親睦会では広臣くんの話が出る度に亮くんが嫌な顔するから
佐藤さんにバレないか心配だったけどなんとか気づかれずに済んだ ．



お開きになった時にはすっかりみんな仲良くなっていた ．









ーーーー









撮影は肉体はもちろん ， 精神もさえ疲れさせた ．

でもこれが仕事だからって思って頑張ってきたけど
一番辛かったのはキャストが発表された時 ．



宮水って誰

吉沢亮ならもっといい相手役でも良かったと思う



私の主演を喜んでくれているのは身内と広臣くんと菅田さんだけ ．
そう思ったのと同時に ，改めて自分と亮くんのいる世界の違いを感じてしまった ．


そんな私を支えてくれたのは・・・

私の決心→←彼の真意

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