フライパンが4つ ページ6
次の日、私達はとある廃病院に来ていた。
夜蛾「お前達にはここで確認されている特級が1体、一級が2体、合計３体の呪霊を払ってもらう」
高専に来て早々に任務かよ。ガッテム先生何だお前の罪を数えろとかどこかの仮◯ラ◯ダーみたいなこと言って、ただただ人手不足で私を入れたって訳じゃないだろうなぁ
五条「何だ？別に怖かったら尻尾巻いて逃げてもいいよ」
隣に立っている五条がニヒヒと笑う。これは完全に挑発だ。分かっているさ。でも、、、
「はぁ？誰が怖いって言った？」
売られた喧嘩は利子付けて返さないとね♡
五条「じゃあ、どっちが多く呪霊を祓えるか勝負しようぜ」
「いいだろう。お前の雁首揃えて4体並べてやるよ」
五条「はぁ？やれるもんならやってみろ」
「言われなくてもやってやるよ」
その言葉が合図となりお互い睨み合いながら走り出し、廃病院の中へ姿を消した。
夜蛾「おい！待て！」
夏油「あー、行っちゃった。私達完全に空気だったね」
家入「五条もバカだと思ってたけど転入してきた子も中々のバカだな」
夜蛾「とりあえずお前達も早く行って合流してこい」
そう言われると夏油と家入は適当に返事をして、2人も廃病院の中に消えて行った
＊＊＊＊＊＊＊＊
「よし！１体片付いた♪」
五条と別れ、歩いているとラッキーなことに呪霊が襲ってきた。手応え的に一級だろう
「あと残り2体か」
そう1人でつぶやいてまた探索していると廊下で子供を連れた夏油と出会した
「えっと、何だっけ？前髪変太郎さん？」
夏油「そんな名前あってたまるかぁ！夏油傑だ！」
あー、確かそんな名前だったなぁと思いながら連れている子供に視線を向ける
「その子は？」
夏油「友達と肝試しててこの子だから置いて行かれたらしいんだ」
男の子を見るとひっくひっくとしゃくりをあげながら泣いている。私はしゃがんで男の子の目線に合わせ、なるべく優しく口調で男の子に喋りかける
「大丈夫だよ。お姉さん達が必ず外に出してあげるから」
そう言うと男の子はニコッと笑い頷いた。
私もニコッとして答える。不意に夏油を見ると不思議そうにこちらを見ているので気になって何？と聞いてみる
夏油「いや、意外だなぁーと思って」
何が意外なのかじっくり話を聞きたいが今はそんな時間はない
「とりあえずこの子を外まで連れて行こう」
そう言って出口へ歩き出した
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作者名：月姫 | 作成日時：2020年12月28日 22時
