4 gd ページ4
「ヒョン…とりあえず
ここに立っていても仕方ないですから
事務所に戻りましょう？
どのみち今日は、打ち合わせなんです。
すっぽかしたりはしないでしょうから
戻ってくるはずです
そこにAちゃんがいれば
そういうことでしょうし、
いなければ、そういうことじゃないですか。
とにかく、ここは寒いし行きましょう。
兵役前に風邪でも引いたら大変です」
スンリの話はちゃんと聞いていたのだが
頭に入ってくるまで少し時間が掛かった
一瞬だけ俺を捉えた瞳
あの表情
突然訪れた再会に
まだ心が落ち着かなかった
こうなった今でもAと会うことはとても怖かったが
一目見てしまった今
その感情をこえる感情があることに気付いた
走り去るあの横顔
風になびいたさらさらとした髪の軌跡までもが
美しく、愛おしかった
追い掛けていって、この手に感じたかった
そうできなかったのは、彼がAを追い掛けていたからなのか
それ以前の感情なのかは、今はもう分からなかった
もう数ヶ月先と予定していた入隊は
大幅に早まり、もう間近に迫っていた
春の桜が咲く頃にAと散歩することも
わずかの時間を一緒に暮らすことも叶わなくなってしまっていた
無論、Aとの関係が事実よりも先にバランスを崩してしまっていたから、一緒にいられなくなったことは入隊のせいではないのだけれども…
「彼女、戻ってくるわよ！
私そんな気がする
ね、ジヨン？」
ダラの言葉に口元だけ笑って返した
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Sora123(プロフ) - 文面がすんごい好みだし、面白いです。更新待ってます。 (2018年7月4日 2時) (
レス) id: 38b3b19b0b (このIDを非表示/違反報告)
mayu.(プロフ) - はなこさん» コメントありがとうございます。そう言って頂けて大変嬉しく思います。少しずつの更新になってしまいますが、今後ともよろしくお願いします(^^) (2018年3月6日 20時) (レス) id: 80e42430ef (このIDを非表示/違反報告)
はなこ - 久しぶりに小説にハマってしまい最初から立て続けに読んでしまいました！！mayuさんの世界観と言葉選びがとても好きです。更新楽しみにしてます♪ (2018年3月3日 0時) (レス) id: 679653580c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mayu | 作成日時：2018年2月19日 22時
