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誰かの話し声がする…
ジヨンが笑ってる…？
青白い部屋の中 目を覚ますと隣にジヨンがいなかった
向こうの部屋のカーペットに細く光が伸びていて
そこを目で辿っていくとジヨンの気配がした
ガウンを羽織りベッドから降りる
スリッパを小さく鳴らしながらその光のもとに向かった
半身をドアの外に出してジヨンが誰かと話していた
「…もー、ヒョンなに言ってるんですか…」
スンちゃんの声だ
ぱたぱたとジヨンに駆け寄り、腕を抱える
すると、すぐにこちらを振り返って
『A！おきちゃった？』
と頭を撫でてくれた
「Aちゃん？」
その声に、ジヨンの影から頭を少し出すと
スンちゃんの笑顔があった
すると、ジヨンが少しドアを開けてくれたので
話せない代わりに、ぱたぱたと駆け寄ってスンちゃんに優しく抱きついた
「Aちゃーん！
元気してましたかー？」
そう言って頭を撫でてくれた
「(うん♩)」と元気に頷いて再び抱きついたときに
その横に
あの時の彼が立っていることに気付いた
目が合ってお互いの空気が止まる
『 Glory だよ 』
後ろからジヨンの声が降ってきた
あの時のことが走馬灯のように巡った
結局あの後すぐに声が出なくなって
そのままお礼も言えぬままだった
スンちゃんの腕を離して
彼の方を向く
お礼の言葉が言えないまま立ち尽くしていると
『あのときは、ありがとうございます だろ？』
そう言ってジヨンが後ろから私の肩を抱いた
ほんの一瞬止まってから
「(うん)」と静かに頷くと
彼は
「元気そうでよかった」
と、またあの瞳で言った
何でもないやり取りのはずなのに
なぜだかそこには緊張感が走っていて
妙に居心地の悪さを感じていた
そんな空気を察してか、スンちゃんが
「ひとまず、また明日モーニング！モーニングで会いましょう！
Aちゃん、明日4人で朝ごはんたべましょ
今日は起こしてごめんなさいね！
ほら、 いくぞ！」
そう言って、笑顔で私に手を振り、彼と歩き出したところで
「 Glory 」
とジヨンが彼を呼んだ
再びその場に緊張が走る
彼がゆっくりと振り返るのに合わせて
ジヨンが何かを投げた
彼はそれを長い指の手でパッと掴んだ
「おやすみ」
ジヨンはそう言って私の肩を抱きながら
部屋に戻ったのだった
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Sora123(プロフ) - 文面がすんごい好みだし、面白いです。更新待ってます。 (2018年7月4日 2時) (
レス) id: 38b3b19b0b (このIDを非表示/違反報告)
mayu.(プロフ) - はなこさん» コメントありがとうございます。そう言って頂けて大変嬉しく思います。少しずつの更新になってしまいますが、今後ともよろしくお願いします(^^) (2018年3月6日 20時) (レス) id: 80e42430ef (このIDを非表示/違反報告)
はなこ - 久しぶりに小説にハマってしまい最初から立て続けに読んでしまいました！！mayuさんの世界観と言葉選びがとても好きです。更新楽しみにしてます♪ (2018年3月3日 0時) (レス) id: 679653580c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mayu | 作成日時：2018年2月19日 22時
