49 gd ページ49
「A!!」
気付いたら、そう叫んでいた
追いかけようとするが、行き交う車に阻まれる
代わりに彼女を追いかけたのは…
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
「ジヨンって案外純朴なのね」
そう言って俺を笑う女
あの夜、クラブの個室で体を重ねようとしたが
混乱する頭とは裏腹に、体は冷静で
いくら彼女に貪りついても、それが熱くなることはなかった
こんなことは初めてだった
女に笑われ
自尊心は酷く傷ついたが
同時になぜかほっとした
それから俺は一人部屋を出て、フロアで浴びるように酒を飲んだ
翌日目覚めてからも
女の身体の感触が手に残っていて苦しかった
洗っても洗っても消えてくれはしなくて
酷く後悔したのだった
それ以来そいつとは会っていない
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
「ジヨン？
あれが例の子…？」
その声に我に帰る
「ああ…」
「私のこと誤解したんじゃない？早く行ってあげなよ！わざわざ、ジヨンに会いに来たんでしょ？」
Aが俺に会いにきた…
会いにきた
と捉えてよいのだろうか…
あの電話以来、Aからの連絡は一度もなかった
俺が自分の感情に負けて、Aを突き放した瞬間、Aのそばにはあいつがいた
そんな状況にしたのは、まぎれもなく俺自身だった
Aの気持ちは痛いほど分かっていた
ただ、俺が俺自身に自信がもてなかったがために
Aのその純粋さに当たることしかできなかった
あの日…
Aはあいつと過ごしたのだろうか
あの日から…
ずっと…
そう考えれば考えるほど
怖くてこちらからは連絡ができなかった
また、Aに仕事を辞めるように言っておきながら
連絡を断っている自分にも落胆した
Aは今、どんな思いで…
「ねぇ…ジヨンってば」
体を揺すられてまた我に返ったとき
「ヒョン！！
ダラヌナ！！」
目の前の通りから、今度はスンリが駆けてきた
会社からここまで走ってきたのだろうか
肩で息をしながら、車が行き交うのを伺っている
往来の狭間を縫って渡ってきた
「ヒョン！さっきのAちゃんですよね？
何で追わないんですか！バカなんですか！？
それに、なんでAちゃん、あいつと一緒だったんでしょう」
俺が聞きたいくらいだった
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mayu.(プロフ) - Non☆BDさん» コメントありがとうございます(*´ー｀*)迷走しています…ご期待に沿えるようにがんばります(´；ω；｀) (2018年2月1日 20時) (
レス) id: f5b19fa5d9 (このIDを非表示/違反報告)
Non☆BD(プロフ) - mayuさん、更新お疲れ様です、たくさんありがとうございます。ほんと続きが楽しみでドキドキワクワクしてます。お気に入りも増えててなんか嬉しいですね！また、待ってます！ (2018年1月24日 21時) (レス) id: 8b55ace9bb (このIDを非表示/違反報告)
mayu.(プロフ) - 白兎さん» コメントありがとうございます！前作と違って、書きたいことが明確に決まっていないので、迷走するかもしれませんが、同じような雰囲気の作品になるように頑張りますので、よろしくお願いします(*´ー｀*) (2018年1月21日 22時) (レス) id: f5b19fa5d9 (このIDを非表示/違反報告)
白兎(プロフ) - 待ってましたー！続編書いてくださってありがとうございます！更新楽しみにしてます！！ (2018年1月20日 12時) (レス) id: b7e0b01a02 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mayu | 作成日時：2018年1月18日 0時
