39 ページ39
俺の泊まっているホテルの前に
タクシーが着き
みんなが不思議に思うから
ちゃんと歩くんだよ？
と囁くと、うんと頷いてタクシーを降りた
Aはまだふらふらとしていたけれど
コートごと抱き抱えて
支えながら部屋まで辿りついた
そのままソファに座らせる
ヒールを脱がせようと脚に触ると
ピクッと体を強張らせたので
そのままゆっくり脚を戻した
『それ つけてくれてたんだ』
というと、自分の足元にしゃがむ俺に
ぱっと視線を向け
また
うん と頷いた
そーっと目の前の彼女の脚を撫でる
指先で触れるか触れないかという具合で
そんなことをする俺を
今度は体を強張らすことなく
Aは不思議そうに見ていた
Blackの丈の短いワンピース
その上からモスグリーンのファーコートを羽織っている
そして、足元は黒の細いヒール
フロント部分には控えめに一連のシルバーストーンが光っていた
昨日とは違う彼女のそのFashionは
彼女の綺麗な身体付きをより引き立たせている
ふと 彼女の膝に目がいく
小さな赤く擦りむけた跡があり
ほんの 少しだけ汚れてしまっていた
きっと先ほどの店でのやり取りのせいだろう
『もったいない…』
綺麗な脚が傷ついてしまって
もったいない
という意味だったのだが、
Aは
ん？
と小さく首を傾げた
「こっち おいで？
あらってあげる」
と言葉を重ね、Aの肩からコートを下ろした
細い手首を優しく掴んで
Bathroomに連れて行く
「ここに すわれる？」
と、バスタブのふちに腰掛けさせた
なにするの？
と、でも言いたげな表情で俺を見るので
「あし あらうの」
と、教えてあげた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 220人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「K-POP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
mayu.(プロフ) - のんちゃんさん» コメントありがとうございます(*´-`)少しずつですが更新頑張りますので、今後ともよろしくお願いします (2018年1月6日 10時) (
レス) id: 377b392ad8 (このIDを非表示/違反報告)
のんちゃん(プロフ) - いつもお話楽しみに読ませて頂いています！これからも楽しみにしています^ ^ (2018年1月1日 20時) (レス) id: a2f904df05 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：mayu | 作成日時：2017年12月28日 18時
