5.スゥーー.......兄貴呼ぶか。 ページ5
「ねぇねぇジョニー」
「あぁ、初対面なのに距離が近いよぉ!」
どことなく人間味のある言動をするもやしの妖精。妖精...妖精?じゃあこのドーナツも妖精なのか?
「おいもやし。」
「ぁ、圧がすごいよぉ!」「ここ何処か分かる?」
震えてるもやしに圧を掛けながら問い詰める。妖精のくせにヒエラルキー人間以下だな。そんな感じでヤンキームーブをかましていたら、ジョニー!と呼ぶ声が聞こえてきた
(飼い主ももやしだ...)そっくりだなぁと思いながら、もやしを摘まんで飼い主らしき人に近付く
「うわぁっ!高いよぉ!!食べられるぅ!」
「ジョニー?!あ、見つけてくれたんですか?」
「うっス...、」
「え、えっと、ありがとね!」
「ぅス...」
もやしの妖精と一緒にライブハウスに戻っていく後ろ姿を見届ける。別に喋れなかった訳じゃないし。ちゃんと返事したし。陰キャな訳ないじゃん。ね?うん。飼い主がイケメンだったのが悪いんだ。
「ナンデシャベラナインデスカ?」
「聞かないでくれ泣。傷口に塩だ」
結局ここが何処なのかは分からず仕舞い。歩いてる人に聞く?うん。まぁまぁ、ね、一旦歩こう。
「ココキタコトアルカモシレナイ」
「ホント?!?!かわいくて頼りになるとか最強だよドーナツ!!」
「で、何処なの?」
「ゴシュジンガシゴトシテルバショ」
「ここにあの兄貴のアニキが?!」
辺りを見渡して見ると、
夜を呑み込む様にネオンが輝いていた。まるで遊郭のような雰囲気を纏っている。
「......。ホントに此処で働いてるとしたらさぁ、兄貴もここで働いてる事になるんだが...」
「ヘー」「興味無さすぎんだろ」
え、てか兄貴ってなんかそーいう....いやんなお店とかで働いてんのかな、、(※違います)
兄貴のアニキ、明後日会えるかもとは言ってたけどなぁ。やっぱ好奇心に勝てる人間は居ねぇんだ!!
「お前の飼い主が働いてる店ってどこなん?」
「マッスグイッテアッチ」「よし、(勘で)行くぞ!!」
突撃!!隣の晩御飯!!
________次回もお楽しみに!
「ん?ちょっと待てドーナツ。ここどこだ。」
「シラン」
「スゥーー.....兄貴呼ぶか。」
「カエリタイ」
6.兄貴のアニキという存在→←4.「もう」「やだ」「しにたい」
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あめ - めちゃめちゃ面白いです!!まさか妹設定もあるなんて歓喜しました。更新楽しみに待ってます! (2月28日 8時) (レス) id: a85ab24ed5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:尊いの飛び出し注意です | 作成日時:2024年1月23日 17時