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仕事を終えて彼女の家へ。
「智くんっ、お帰り！」
「智佳ちゃん、まだ起きてたの？明日学校でしょ、早く寝ないと。」
「うんっ。おやすみなさいっ。」
「おやすみ。」
その笑顔を見るだけで
俺の心はこんなに温かくなるのに。
「........。」
「どうか....したの？」
彼女の心配そうな顔に
思わず甘えそうになるのをぐっと堪えた。
「ううんっ。何でもないよ。」
「そう....？」
「明日はゆっくりでいいから....、少し飲まない？」
「....うん。」
「Aの料理食べるとホッとする.....。」
「そう？....ありがとう。」
言いながら
こみ上げそうになる涙。
ホントに.....どっちも大切なんだ、俺。
すっと彼女の手が伸びて
俺の指を握った。
「......大丈夫？疲れてるんじゃない？」
「あぁ...ごめん。そんなことないよ。大丈夫。」
「ゆっくりでいいなら....休んだらいいのに。」
「ん....。」
彼女の手を握り返して
引き寄せて抱きしめた。
「こうしてて.....いい？」
「うん....。」
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作者名：ちび
| 作成日時：2013年3月7日 16時
