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4 大切なもの ページ4
「....とにかくさっ、相手の人とちゃんと話して来いよ。」
「なにを？」
「今は結婚なんて出来ねぇしっ、子どもも面倒見れねぇってだよっ！」
「翔くん.....。」
「俺らが築いて来たモンと....その人との関係と.....今どっちが大切か.....智くんならわかんだろ？」
「どっちも大切だよっ！」
「.....中途半端は.......結局みんなを傷つける.....。」
翔くんの
真剣だけど悲しそうな目を見た。
「......どうして言ってくんなかったの？」
「.......ぇ。」
「そういう人がいるってさ。」
「.....二ノにも....言われた。」
「....俺らは５人で嵐じゃん？」
「ん...。」
「どうでも良いヤツなんて一人もいねぇんだよ。」
「.......。」
「こういう話は誰よりも祝福してやりてぇって.....思わねぇ？それが俺らん中の誰でもさ？」
「.........。」
「なんのために苦労して来たんだよって......そんな風に思いたくねぇじゃん。」
「.......ごめん。」
翔くんは「先、帰るわ。」と
それだけ言うと
静かに部屋を後にした。
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作者名：ちび
| 作成日時：2013年3月7日 16時
