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26 伝えたい思い ページ26
「....どしたの.....？大きな声出して.....。」
ドアを開けて入って来た二ノが
俺と翔くんを交互に見て立ちすくんでいる。
「......何でも....ねぇよっ。」
二ノの手から
ドアをひったくるように開けて
出て行ってしまった。
「.......何があったの？大野さん。」
「........難しいなぁ......。」
「例の....あの人のコト？」
「ん.....。」
小さくため息をついて
二ノは俺の隣に座った。
「翔ちゃんは.....誰よりもみんなの事考えてくれてるから....、」
「.......。」
「大野さんが傷つくのを見たくないんですよ。」
「.......ん。わかってるけど......。」
「きっと俺らがどうなるとかそんなことよりも今......、
大野さんの事を一番心配してるんだと思いますよ。」
痛いほど伝わるその思いに
どうしたら
応える事ができるんだろう。
幸せだよと
伝えるには
何をどう伝えればいいんだろう......。
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作者名：ちび
| 作成日時：2013年3月7日 16時
