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20 守りたいもの／J ページ20
「ね、智佳ちゃん。智くんとなにお話ししてたの？」
「ん....と智佳のパパになれるかなって聞かれたからね、大丈夫だよって言ったの。」
「そう。」
「智佳とママのこと大好きだったら大丈夫だよって。」
「そっか。智佳ちゃんは智くんの事好き？」
「うんっ、大好きっ。本当のパパの分も一緒にいてくれるって！」
「え.....。」
そんなことまでちゃんと
話してるんだ.....。
「お兄ちゃんも智くんの事大好きだよ。」
「同じだね！」
キラキラした目で
真っすぐに俺を見て
はっきりと言うその笑顔。
きっとリーダーが
一番守りたいもの......。
気持ちは充分伝わったよ.....。
「リーダー、俺帰るね。」
声を掛けたら
のっそりと部屋から出て来た。
「....おぅ。ありがとな....カギ。」
「うん。」
「よろしかったらご飯でも....っ、」
「.....そうだよ、食って行けば？」
「ううんっ。今日は.....帰るよ。すみません。初めてお目にかかったのに
お邪魔してしまって。」
「とんでもない。こちらこそ.....すみませんでした。」
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作者名：ちび
| 作成日時：2013年3月7日 16時
